食品の機能には、体をつくる栄養素や生きるためのエネルギー源としての第一の機能、食事の楽しさを担う味、香り、食感といった第二の機能、さらに体の機能を調節する働きという第三の機能があります。
食品機能化学では特に食品の第三の機能に注目しています。また化学とは、分子について知るための学問です。つまり食品の体に対する機能を、化学の目線で明らかにすることを目指すのが食品機能化学です。
例えば、体の調子が少し悪いときに、何を食べるといいかという情報は、Web上に様々な情報が氾濫しています。さらに、詳しい情報として、この食品にはポリフェノールが沢山入っていて、それが体に良い働きをするのですよ、ということまで解説している場合もあるでしょう。そのような、食品の「どのような成分」が「どのような機能」を持っているのかを明確にしているのが食品機能化学です。さらに、そうした食品成分が、体の中の「どのようなタンパク質」と「どのように相互作用する」ことで機能を発揮しているかを明らかにするというのも食品機能化学では行われています。
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