北海道大学大学院 農学研究院・農学院, 北海道大学 農学部

乳腺発達および乳産生の調節機序に関する研究

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ミルクは乳腺に存在する乳腺上皮細胞が合成・分泌しています。また、乳腺上皮細胞は細胞間にタイトジャンクションを形成し、感染や乳漏出を防ぐバリア(Blood-Milk Barrier)を形成します(図1)。私たちは、この乳産生およびバリア形成を調節するメカニズムを細胞生理学的なアプローチにより調べています。また、このメカニズムを調節する要素として、植物由来の生理活性物質や温度調節に着目し、乳牛の乳生産性向上(図2)や母乳育児の改善(図3)の方法を分子・細胞レベルで調べています。研究は主に乳腺上皮細胞を用いた乳分泌培養モデル(図4)を用いて行っており、これまでに植物エストロゲンやレモングラスなどに乳腺上皮細胞を調節する作用を見出しています。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

図1 乳分泌を行う乳腺上皮細胞と血液乳関門

 

図2 細胞生理学的なアプローチによる乳産生向上の試み

 

図3 乳分泌調節性食品による乳腺上皮細胞の母乳分泌改善とその健康増進効果

 

図4 乳腺上皮細胞を用いた乳分泌培養モデル

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