どのような事業なのか
- 実施者:小林国之 北海道大学大学院農学研究院 助教
- 期 間:2014年9月~2019年3月
- 拠 点:北海道大学
- 趣 旨:
リスクコミュニケーターの育成ではなく、職能として身につけてほしいリスクコミュニケーション能力の涵養を目指す教育カリキュラムを考える。大学はリスクコミュニケーションに関する実践的教育・実習をしていない。
一方、社会は大学に智恵を求め、納得のいくリスクコミュニケーションの場の提供を求めている。今は存在しない、座学(科目として学ぶ)と実習(対話の場を実社会の中に創る)の融合の場を、市民やステークホルダーらと共に構築する。
扱うリスク問題
ハザードは、自然災害や感染症などの自然的なものから、科学技術利用に伴う人為的なものまで多岐にわたる。我々は、特定のハザードに起因するリスク問題に限定しない。
知識の不定性(単純、複雑、不確実)を鑑み、リスクがどの段階のものなのかをも検討しつつ、様々なリスク問題に向き合うことにする。
- 既知の食品・健康リスク
- エキノコックス(北海道から本州への進出)
- 新型感染症(人獣共通)
- 昆布やアマモの森(陸と海)
- 放射性物質(食品・農地・環境中)
- 農薬とミツバチ
- BSE
- バイオテクノロジー
- 遺伝子組換え農作物
- 様々な新しい育種技術
- 温室効果ガスと農水産林業
プロジェクトの目的
リスクコミュニケーション能力を身につけた人材を育成する
- 職業ではなく職能として
- 聴く耳を持つ媒介者
- 専門性の文脈の中での媒介行為
- リスク問題を多様な視点から検討できる
そのための適正・妥当なカリキュラムを考案する
- 大学院
- 一般社会
現場との協創・共創関係の構築
実習の場を通し、
- 現場の人々に知識とリスコミの知を啓き、
- 現場の人々からリスコミの現場を学ぶ
プロジェクトの行程表(概念図)
初年度 | 2年度 | 3年度 | 4年度 | 5年度 | 合計 | |
学生 | – | 30人 | 30人 | 30人 | 30人 | 120人 |
社会人 | 40人 | 30人 | 40人 | 40人 | 30人 | 180人 |
プロジェクトの実施体制
プロジェクト及びプロジェクト事務局スタッフ
小林 国之 | 農学研究院 | 准教教 |
吉田 省子 | 農学研究院 | 客員准教授 |
正木 卓 | 農学研究院 | 特任助教(2015年12月末まで) |
堀 浩子 | 農学研究院 | 技術補佐/事務補佐 |
プロジェクト事務局
- プロジェクト推進のためのあらゆる業務を担う
-社会との対話を実践するための協働相手とのネットワーク形成 - 実行委員会事務局機能
- アクター連絡会及びアドバイザリーボードの展開
- 窓口担当:堀 浩子