2017年の取り組み

GM-NPBTについてのリスクコミュニケーション

今年はNPBT、またはNBTという略称でよばれる新しい植物育種技術についてのリスクコミュニケーションを実施します。
●NPBT:New Plant Breeeding Techniques(新しい 植物 育種 技術)
NPBTについて、共同事実確認的な仕方で、アクター間の情報共有と合意形成を探る。
具体的には、①ゲノム編集を含むNPBTによる作物の育種に関する考え方の多様性を共有し、②NPBTに関するリスクコミュニケーションをどう展開するか、道民が考える際の課題は何か論じる

 

第一回「GM-NPBTをめぐる円卓会議」

日時:2017年3月13日(月)13:00~16:05

会場:北海道大学農学部3階 農業経済学科多目的室S302

目的:アクターが集い、GM作物問題とNPBT(とそれを用いた育種)をつなげ、我々が置かれている状況を確認し、各自の立場で意見を表明しあい、その考えの多様性を改めて意識しあう。

参加者:研究者(自然科学分野・社会科学分野)、消費者団体、行政、農業者

内容:
開催趣旨と手順の説明
キックオフ講演「NBT 作物に対する規制をめぐる国内外の動き」
質疑応答
休憩
自己紹介
意見交換

共有できた点:ゲノム編集を含むNPBTには可能性がある。しかしどのような姿の農業に導いていくのか、がまだはっきり見えなていない。

提起された問題:大きく2点
①NPBT規制の議論以前に、なぜ必要なのかを慎重に議論すべきではないか?
②開発者―生産者―中間に立つ人々―消費者が、知識・情報を共有することで技術の意義・意味・必要性が伝わる

第二回「GM-NPBTをめぐる円卓会議」

日時:5月29日(月)15:00~18:00

会場:北海道大学農学部 5階中講堂

目的:ゲノム編集等を用いた新しい育種について技術的側面に焦点を合わせ、技術の可能性とリスク問題について知り、第一回の意見交換と繋げながら、リスク問題の性質や伝える難しさと受け止める際のハードルの高さを各自の立場から表明しあう。

参加者:研究者(自然科学分野・社会科学分野)、消費者団体、行政、農業者

内容
開会あいさつ及び趣旨説明
講演「育種の歴史に見るゲノム編集の現状~可能性とリスク問題~」
質疑応答
意見交換
可視化報告と共有
しめくくり挨拶