「参加型リスクコミュニケーション研修 ―リスクを共有するツールを学ぶ―」を開催しました
概要
【対象】 十勝圏の公務員、企業や農協(生産者も含む)などに勤務する社会人。
【目的】 社会人が各自の専門性の中で、リスクコミュニケーションの場をつくっていけるような素養を身につけることを目指す。
【目標】 ・リスク問題を考えるに際しては、多様な視点とアプローチが必要になるわけを知る。
・リスクコミュニケーションの場の企画書が書けるようになる。
【主催】 帯広畜産大学・北海道大学リスコミ職能教育プロジェクト
【日時】 12月10日(月) 10時00分~17時00分
【会場】 帯広畜産大学 地域連携推進センター 2階マルチルーム
プログラム
午前の部(10:00~12:00)
- 主旨説明
- 講義:リスクの捉え方の多様性
- ケーススタディ:リスクコミュニケーションの模擬体験(遺伝子組替食品が事例)
模擬的なリスクコミュニケーションの場を用意しました。一緒に考えることで、「聴く耳を持つ」「各々の専門性の文脈の中で様々な関与者の間に立つ」「リスクの問題を多様な視点から検討できる」といったことを味わいます。議論の分かれ道に出くわすような場面がありますので、その分かれ道を積極的に考えてみます
具体的には、遺伝子組み換え飼料が使われた牛乳について、他の遺伝子組み換え作物を原料として使用した食品と同等の表示について、企業などの側から検討するというものでした。
講師の吉田が主催者の消費者団体役として情報提供をしたあとで、参加者のみなさんには2つのグループに分かれてもらい企業の立場から表示への対応をするかどうか。するとしてどのような対応か?しないとすればどのような理由からか?ということを考えてもらいました。
午後の部(13:00~17:00)
- グループ実習:リスクコミュニケーションの企画書作成
午前と同じグループで引き続き、遺伝子組み換え飼料とその表示を題材として、リスクコミュニケーションの企画を考えてもらいました。実際にリスクコミュニケーションを行うわけではありませんが、企画を考えることを通して、リスクを見る視点やリスクに関わる人々の立場の違いなどに気づいてもらうことが狙いでした。
- 全体報告:企画書の報告会