Hokkaido UniversityThe Sonoyama Lab
北海道大学大学院生命科学院消化管生理学研究室
北海道大学農学部生物機能化学科食品機能化学講座(園山グループ)


ホーム
研 究内容
メン バー
発表論文
研究費 メンバー専用ページ English

Contact Webmaster

・腸内細菌叢と腸管粘膜免疫の関係の解析 および食餌によるその制御を介したアレルギーの予防・改善
 難消化性オリゴ糖などの難消化性食品成分 を摂取させたマウスの腸内細菌叢を、16S rRNA遺伝子配列に基づく分子生物学的な手法で解析するとともに、さまざまなアレルギーモデルを作成して、難消化性食品成分による腸内細菌叢の修飾がア レルギー発症におよぼす影響を解析します。また、腸管粘膜免疫および全身免疫の変化を解析し、腸内細菌叢の修飾がアレルギー発症に影響をおよぼすメカニズ ムを明らかにしたいと考えています。

・アレルギー増悪因子としての 消化管内カンジダ菌定着の解析および食餌によるその制御を介したアレルギーの予防・改善
 
ヒトの消化管内の常在真菌であるカンジダ菌(Candida albicans)がアレルギーの発症・増悪に関与するという仮説を証明するために、C. albicansを消化管に定着させたモデルマウスを作成し、さまざま なアレルギーの発症・進展に影響をおよぼすか否かを調べています。またそのメカニズムを明らかにするために、C. albicans菌体成分が腸上皮細胞や免疫細胞におよぼす影響につい て、培養細胞を用いて解析しています。

・腸内細菌叢が宿主のエネル ギー・脂質代謝におよぼす影響の解析およびプロバイオティクスを用いた肥満・メタボリックシンドロームの予防・改善
 
腸内細菌が肥満やメタボリックシンドロームにおよぼす影響について注目されています。私たちは、乳酸菌株Lactobacillus plantarum No. 14が肥満マウスの白色脂肪細胞のサイズ増大およびインスリン抵抗性を抑えることを観察しました。この菌株を用いて、菌体成分が宿主のエネルギー・脂質代 謝に影響をおよぼすメカニズムを明らかにしたいと考えています。

・冬眠動物における腸内細菌叢と腸管粘膜バリア・腸管粘膜免疫の関係の解析

 冬眠動物は、冬眠中に食物をいっさい摂取しません。そのような状態で腸粘膜上皮の構造に変化はみられるのか、消化吸収機能やバリア機能に変化はないの か、また腸内細菌叢に変化はあるのか、などを調べています。それによって、腸内細菌叢と宿主との未知の関係を明らかにできるのではないかと考えています。