ボックスからはみ出た部分の表示方法を指定する(CSS)
overflow: auto;
 このプロパティは、ブロックレベル要素、置換要素に適用できます。

 overflow は、領域内に収まらない部分を、どのように処理するかを指定するプロパティです。

 div { overflow:auto; width:200px; height:100px; }
プロパティ名説  明
overflow visible領域をはみ出して表示する(初期値)
hiddenはみ出た部分を表示しない
scrollスクロールで表示する
auto自動(一般的にはスクロールで表示)
 表示サンプル
 以下は、DOCTYPE宣言の表示モードが「互換モード」の場合の Internet Exp.、Firefox、Opera の表示例です。
div { overflow:***; width:140px; height:70px; border:1px red solid; .... } とし、overflow の機能する範囲を赤枠で囲っています。
 @ visible
Firefox では領域をはみ出して表示しますが、Internet Exp. と Opera では領域を広げて表示します。ただし、DOCTYPE宣言の表示モードが「標準モード」の場合には、Internet Exp.(7) と Opera でも領域をはみ出して表示します。(領域をはみ出して表示するのが正しい解釈です)
 A hidden
上記の全てのブラウザで同じように表示します。(はみ出た部分を表示しません)
 B scroll
上記の全てのブラウザで同じように表示します。(縦横のスクロールバーを表示します)
 C auto
上記の全てのブラウザで同じように表示します。(縦のスクロールバーだけを表示します)

 ★ 使用例とブラウザでの表示 (b4-1)スタイルシートの書き方(基本)は、こちら です。
設定例 : .b4-1 textarea { width: 265px; height: 85px; padding: 15px;
border: 2px blue solid; margin: 0px 0px 4px; }
.b4-1auto { overflow: auto; }   .b4-1scroll { overflow: scroll; }
.b4-1hidden { overflow: hidden; }
使 用 例   ブラウザの表示
<DIV class=b4-1>
<textarea class=b4-1auto>auto:自動 → 一般的なブラウザではスクロールで表示します。横方向は自動折り返しが働き、縦のスクロールバーだけを表示します。
</textarea>

<textarea class=b4-1scroll>scroll:縦横のスクロールバーを表示 → 全てのブラウザで同じように表示します。
</textarea>

<textarea class=b4-1hidden>hidden:はみ出た部分を表示しない → 使用上の注意◇スクロールバーを表示しないので「はみ出た部分」は、閲覧できなくなります。
</textarea></DIV>
margin: 0px 0px 4px; は、ボックス間の余白の設定です。

関連するページ
HTML タグページ 表示モード:ブラウザの表示モード(標準モードと互換モード)

はみ出た部分の縦横の処理を個別に指定する(CSS)
overflow-X: scroll; overflow-Y: auto;
 このプロパティは、ブロックレベル要素、置換要素に適用できます。

 overflow-Y と overflow-X は、overflow の縦方向と横方向の処理を個別に指定するプロパティです。

 div.exam1 { width: 200px; height: 100px; white-space: noWrap; overflow-X: scroll; }
 div.exam2 { width: 200px; height: 100px; overflow-Y: auto; }
プロパティ名説  明
overflow-X (横)
overflow-Y (縦)
visible領域をはみ出して表示する
hiddenはみ出た部分を表示しない
scrollスクロールで表示する
auto自動(スクロールで表示)
* Firefox は 1.5 から対応しているようです。
このプロパティは、CSS 2 では定義されていません。
このプロパティは、Internet Exp.の独自拡張機能です。未対応ブラウザでは、意図しない表示になる場合があります。 Firefox は 1.5 から対応しているようです。

 ★ 使用例とブラウザでの表示 (b4-2)スタイルシートの書き方(基本)は、こちら です。
設定例 : .b4-2 textarea { width: 265px; height: 85px; padding: 15px;
border: 2px steelblue solid; margin: 0px 0px 4px; }
.b4-2scroll { overflow-X: scroll; }   .b4-2auto { overflow-Y: auto; }
.b4-2hidden { overflow-Y: hidden; }
使 用 例   ブラウザの表示
<DIV class=b4-2>
<textarea class=b4-2scroll>scroll:横のスクロールバーを表示 → 全てのブラウザで同じように表示します。
</textarea>

<textarea class=b4-2auto>auto:自動 → 一般的なブラウザではスクロールで表示します。横方向は自動折り返しが働き、縦のスクロールバーだけを表示します。
</textarea>

<textarea class=b4-2hidden>hidden:はみ出た部分を表示しない → 使用上の注意◇スクロールバーを表示しないので「はみ出た部分」は、閲覧できなくなります。
</textarea></DIV>
margin: 0px 0px 4px; は、ボックス間の余白の設定です。

表示形式(インライン・ブロック・リスト・非表示)を指定する(CSS)
display: inline;
 display は、全てのタグ(要素)に適用できます。

 display は、要素の表示形式を指定するプロパティです。このプロパティを設定すると、ブロックレベル要素をインラインで表示したり、インライン要素をブロックレベルで表示することができます。

 h1 { display: inline; }
プロパティ名説  明
display inlineインラインで表示(初期値)
blockブロックレベルで表示
list-itemリスト項目として表示
none表示しない(領域そのものを生成しない)
詳細は、「ブロック要素とインライン要素」のページをご覧下さい。ブロック要素・インライン要素
このプロパティは、タグ(要素)の表示上の形式を変更するだけです。タグ(要素)としての機能は、変更されません。

 ★ 使用例とブラウザでの表示 (b4-3)スタイルシートの書き方(基本)は、こちら です。
設定例 : .b4-3 h3, .b4-3 span { backGround-color: lightskyblue; }
.b4-3line { display: inline; }   .b4-3block { display: block; }
.b4-3list { display: list-item; margin-left: 2px; }
.b4-3none { display: none; }
使 用 例   ブラウザの表示
<div class=b4-3>
<h3 class=b4-3line>ブロック要素を</h3>
インラインで表示<div>

ブロック要素を

インラインで表示
<div class=b4-3>
インライン要素を<span class=b4-3block>
ブロックレベルで</span>表示します。</div>
インライン要素を ブロックレベルで表示します。
<div class=b4-3>
<span class=b4-3list>インライン要素を</span>
<span class=b4-3list>リスト形式で表示</span></div>
インライン要素を リスト形式で表示
<div class=b4-3>文章の一部を「
<span class=b4-3none>消して</span>」見ました。</div>
文章の一部を「 消して」見ました。

関連するページ
CSS スタイルシートマーカーの種類:マーカーの種類を指定する
CSS スタイルシートマーカー(纏):マーカーの設定をまとめて行う
Utilety Page (参考)ブロック要素・インライン要素:「ブロック要素とインライン要素」へ

表示・非表示を指定する(CSS)
visibility: visible;
 visibility は、全てのタグ(要素)に適用できます。

 visibility は、表示・非表示を指定するプロパティです。

 div { visibility: hidden; }
プロパティ名説  明
visibility visible表示する(初期値)
hidden表示しない
 このプロパティで非表示(hidden)を指定した場合でも、領域そのものは確保されます。領域そのものを消したい場合は、displayプロパティで none を指定します。

 ★ 使用例とブラウザでの表示 (b4-4)スタイルシートの書き方(基本)は、こちら です。
設定例 : .b4-4visi { visibility: hidden; }
.b4-4bgC { backGround-color: thistle; }   .b4-4 h3 { margin: 0; }
使 用 例   ブラウザの表示
文章の一部を[<SPAN class=b4-4bgC>
<span class=b4-4visi>消して</span></SPAN>]みます。
文章の一部を[消して]みます。
<div class=b4-4><h3>次の段落を消します。</h3>
<h3 class=b4-4bgC><span class=b4-4visi>
ここが消えます。</span></h3>
<h3>上の段落が消えました。</h3></div>

次の段落を消します。

ここが消えます。

上の段落が消えました。

薄紫(アザミ)色の部分が消された領域です。
.b4-4 h3 { margin: 0; } は見出し部分の余白を取る機能です。

はみ出し部の表示方法縦横の処理を指定 表示形式を指定表示・非表示を指定 ボックスcss リファレンス へ