本研究ユニットでは、陸上植物の多様性を個体以上のレベルで解明し、体系づけることを研究目的としています。研究の方向は大きく分けると分類と生態の二つがあります。

 

  • ・遺伝子の解析や形態形質の多様性・形成過程の解明を通して、種間の系統を跡付け正しい分類システムを構築すること
  • ・北海道の植生を特徴付けている湿原や原生花園の基礎的研究とそのマネジメントや復元に関する応用研究

 

 また、希少な生態系の保全管理、絶滅が危惧される希少植物の種生態の解明・種繁殖法の確立といった研究も期待されています。さらに、北大に継承されてい る貴重な学術標本資料群を総合的・横断的な研究に利活用するための標本情報のデジタル化、高度の二次情報を賦与する微細形態解析や遺伝子分析、これらの情報の公開など、新たな「博物館学」「博物資料管理学」の確立も重要な研究方向となってきています。