2022年北方森林学会春季行事の報告

  • 2022年の春季行事は、6月28日(火)に東京大学北海道演習林で開催いたしました。
    当日は民間・行政・研究機関・大学などから39名の方々に参加いただきました。
    演習林の尾張林長はじめ職員の皆様に感謝申し上げます。
     テーマは「林分施業法に基づく広葉樹資源の育成・管理・利用」で、
    各施業地の特徴などについてご説明頂きながら、
    現場での課題について現地を見学しながら検討しました。



セミナーハウスで集合2.jpg

セミナーハウスに集合しました。遠方の方もいましたが、無事全員集合で一安心。

林長挨拶.jpg

尾張林長から歓迎のご挨拶を頂きました。手前は会長です。

出発前.jpg

出発です。マイクロバスの運転もして頂き大変お世話になりました。

山火再生林.jpg

ウダイカンバ、ミズナラが優占する山火再生林です。
急傾斜のため搬出が難しいとのことです。 幹への日射を遮り萌芽しないように仕立てるとよい材がとれます。

混交林.jpg


1981年の風害跡地の復旧で筋押し地拵えした場所です。
写真では分からないと思いますが、林床に少し波うちがあり名残を感じます。
最初から低密度植栽で混交林化を目指していました。
まだまだ経過を観察していくそうです。


大切り株.jpg

ウダイカンバ巨木の切り株です。
銘木市で取引されたそうです。
このウダイカンバは樹勢、葉量の低下が進んでいたため数年前から観察対象で、
ついに伐採することにしたそうです。この見極めが肝の技術に思いました。
詳しくは「北方林業(2020)71(3):11-15」をご覧ください。


パネル説明.jpg


演習林での伐出作業中の現場です。
搬出から土場でのはい積みまでのシステムや
利用している林業機械などを説明頂きました。
現場でのデータ記録は、タブレットで独自アプリを使っているそうです。


最後の土場.jpg

択伐林です。大径木がけっこうあります。
しかし、次世代をになう小径木が少ないようです。
うまく誘導しないと、疎生林になってしまいます。
早めに天然更新を促す作業をしているそうです。
相対照度に注目して、試験しているそうです。

以上で解散となりました。
東京大学北海道演習林の皆様、 この度は、大人数の見学者にもかかわらず、
快く受け入れて頂き、あらためて感謝申し上げます。
また、多くの方々のご参加、ありがとうございました。


添付ファイル: file最後の土場.jpg 124件 [詳細] fileミズナラ巨木.jpg 65件 [詳細] file混交林.jpg 120件 [詳細] file出発前.jpg 126件 [詳細] fileパネル説明.jpg 119件 [詳細] file大切り株.jpg 123件 [詳細] file山火再生林.jpg 104件 [詳細] file林長挨拶.jpg 123件 [詳細] fileセミナーハウスで集合2.jpg 123件 [詳細]

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Last-modified: 2022-07-15 (金) 08:46:57 (650d)