北海道農業研究会 会長あいさつ
谷本 一志(東海大学 教授)
北海道農業研究会は、1980年12月に設立され、今日まで継続して活動している研究組織です。 この研究会の名称は戦前にあった「北海道農業研究会」の学風を少しでも継承したいとの思いから名づけられました。 この精神と目的とを受け継ぎ,会則において以下のように明記されております。
「本会は北海道農業の調査・研究を組織的に行い,その成果を普及することによって北海道農業の発展に寄与すること」 とあり、今日まで定例研究会やシンポジウムの開催,共同での調査研究活動,研究成果等の刊行など、多様な事業をおこなっています。 その構成は北海道内の在住者-大学,短期大学,農業試験研究機関,農業関係機関の研究者,実務者、農業経営者など-が中心となって研究交流を深めております。 また、東アジア(韓国・中国など)の農業問題の共通性を探り、ともに地域振興策を模索する研究も平行してすすめてきております。
現在,北海道農業にとっては,かつてない危機を迎えているなか,改めてその正確な農業,農村,農家の実態把握とその指針の提言とが、 われわれ北海道農業経済の研究者に求められております。こうした責任と任務を果たすことが,北海道農業研究会の活動であると考えています。
若手研究者がさらに加わり、今後も会員のみならず会員外の方々も積極的にご参加いただき、 いっそう活発な研究会活動となりますように、どうぞよろしくご支援・ご協力のほどお願い致します。