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日時：2006/02/21 発表者：内木祥会
Oecologia(1999)119:389-399 Evan P.McDonald?,Jep Agell,Richard L.Lindroth
今日、全球的な環境の変化が起きており、生態系へのさまざまな影響が懸念される。中でも、植物の炭酸同化ひいては植物食性動物への影響は注目を集めている。そこで本研究では、高／低CO2濃度下また強／弱光下で稚樹を育て、（１）樹木の成長率と葉の一次・二次代謝、（２）葉を食べさせた昆虫の成長の応答を調べている。結果、高CO2下では成長率、一次・二次代謝物質が増加するものの光に強く制限されることと、二次代謝物質構成／含量の変化による昆虫への影響は少ないことが判明した。しかし生態系への長期にわたる影響を考えると、樹木の炭酸同化に利用できる光とCO2のレンジが変りうること、昆虫がほかの種を食べ始めること、それにより樹木間の競争関係が変わりうること等が予測されている。 Key word:CO2,光、樹木の成長、植物ー昆虫相互作用、光化学
