土壌をめぐる循環の輪を、健全な状態に維持保全するための土壌・水・大気環境対策を研究します。フィールド調査や実験で得た結果を理論的に考察し、汚染物質の移動集積機構を明らかにし、浄化対策や汚染防止対策を検討します。
- 土壌中における汚染物質の移動集積
土壌中における汚染物質(重金属、放射性物質、マイクロプラスチック等)の移動集積機構を解明し、汚染対策を検討します。また、土壌の水質浄化能力を活用し、水質浄化技術を検討します。 - 農地からの地球温暖化ガス抑制
地球温暖化ガス、特に二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素の発生と移動現象を観測し、その抑制対策を検討します。 - 粉砕玄武岩を用いた土壌炭素貯留技術の検討
岩石風化技術を利用した二酸化炭素固定技術が注目されています。粉砕岩石を施用した土壌内での炭素動態を明らかにし、農地での本技術の有効性を検討します。 - 傾斜農地における土壌物質移動
傾斜地における、水や溶質さらには土壌そのものの移動形態を解明し、安定生産に向けた土壌管理方法について検討します。