土地改良学研究室の研究とは

本研究室の教育研究内容は札幌農学校で古くから行われていたが、実体は明治40年の札幌農学校改組によって開設された農藝物理学講座にはじまる。その後、社会状況に対応しながら農芸物理学第一講座、土地改良学講座と改称し、新体制の土地改良学分野に至っている。

本研究室における研究活動は、初代教授の時任一彦の泥炭地の研究からはじまり、暗渠排水、客土、水田用水温、農業水利、農地保全、農村景観など広範にわたっている。これらの研究の多くは伝統として、また今日の研究の基礎として受け継がれている。さらに、近年すすめられている研究は、これまでの研究に加え、環境への配慮をも含めた農業のありかた、すなわち地域環境に関するものに重心が移りつつある。