DNA分離2(マイクロサテライト解析用)

ペッスルと丸底チューブ

NaOH 法による Phytophthora infestans の DNA 分離

菌体の凍結乾燥

1.供試菌株をグリンピース液体培地で培養する(20℃~室温で可、1菌株あたりシャーレ1枚/およそ1週間)

2.培養菌体をピンセットで回収し、ろ紙で液体培地を吸収除去する/菌体を1.5ml チューブに入れ(丸まらないように広げて)、パラフィルムでチューブ開口部を半分だけ塞ぐ(空気が抜けるが菌体が飛散しないように)

3.-80℃で30分以上凍結する(このままで保存可能)

4.凍結乾燥機を用いて完全に乾燥する(装置の説明書に従う)

5.チューブのパラフィルムを除去し、ふたを閉める(このまま室温で長期保存可能)

  • ※ この操作で菌体はパリパリの紙のような状態になる/菌体の長期保存を必要としない場合は液体培養菌体をそのまま「DNA分離」に供することも可能

DNAの分離

(あらかじめサンプル数分の 1.5ml チューブに90µl の100mM Tris-HCl pH8を入れておく)

1.ペッスル先端で海砂を少量とり、丸底トレフ1.5ml チューブに入れる

2.ペッスル先端で供試菌株の凍結乾燥菌体を少量とり、丸底1.5ml チューブに入れる

3.菌体をペッスル(チューブの形状に合ったもの)で5- 10回ほど破砕する

4.破砕作業中のチューブに30µl の 0.05N NaOH を加える

5.菌体をペッスルで5- 10回ほど破砕する

(次のサンプルを処理する)(全サンプルの処理が終わったら)

6.チューブを 12,000rpmで5分間遠心する

7.各チューブから10µl の上清をとり、90µl の100mM Tris-HCl pH8を入れたチューブに加える

8.PCR 用テンプレート(-20℃保存、PCR 時にはこの1 µl を使用)