パス(URL)の指定方法
最終更新:November-2010  

 ■パス(URL)とは
 「パス」とは、使用するファイルなどが有る場所を示す文字列です(パソコンでは、フォルダ名の経路を示す文字列です)。
 「URL」とは、パス(フォルダ)名にファイル名を加えた文字列です。
 右の例では、パスは「Web/tagPage/」で、URLは「Web/tagPage/CSSindex.htm」などと記述します。
 リンクを設定する場合や画像などのファイルを読み込む場合には、対象のファイルをパス付き(URL)で指定することになります。
 URL と URI
 HTML4.01 では、URL(Uniform Resource Locator)の概念を拡張して URI(Uniform Resource Identifiers - RFC2396)という仕様を取り入れています。URL が、リソースの物理的な場所を示すのに対し、URI はリソースの仮想的な名前を定義するらしいのですが、現状ではまだあまり区別されていません。
 以下の説明では URI と表記しますが、「URL」と読み替えても差し支えありません。
 URI で使用可能な文字
 URI で使用可能な文字(すべて半角文字です)を以下に示します。チルダ(~)は、URL では使用できませんでしたが、URI になって使用が許可されています。
A-Z a-z 0-9 - _ . / ~ , $ ! * ' ( ) ; : @ = & +
リンクの例:
 <a href="html_tag/index.htm">html TAG を学ぼう</a>
画像ファイルの例:
 <img src="image/sample.gif" alt="サンプル">
※ それぞれ "html_tag/" と "image/" の部分が パス になり、
   "html_tag/index.htm" と "image/sample.gif" が URI になります。

 パス(URL)とは  絶対パス・相パスの使い分け 絶対パス指定相対パス指定
 ■ 絶対パス(URI)と相対パス(URI)の使い分け
 パスの指定方法には、「絶対パス(URI)」による指定と「相対パス(URI)」による指定があります。通常は、リンク先や画像ファイルを「相対パス(URI)」で指定します。
 これは、ホームページを作成する際に「パソコン」上で作成し、リンクテストなどを経た後に「Webサーバ」にアップロードしますが、このとき相対パス(URI)で記述しておくと「リンク先」を書き直さなくても良いからです。

絶対パス(URI)
 他のWebサーバにリンクする場合や「基準ページを指定する」ときの記述方法

@ Webサーバ記述例: http://www.tagPage/
A パソコンの記述例: file:///c:/www.tagPage/
相対パス(URI)
 アクセス中のページを基準とした相対的な記述方法

 同一サイト内のページへリンクする場合などは、この方法で指定します(絶対パス(URI)でも指定できますが、通常は相対パス(URI)で指定します)。

 ■絶対パス(URI)の指定方法
 対象となるファイルの場所を、http:// から記述します。
 例えば、Yafoo! JAPAN の絶対パス(URI)は、次のように記述します。(ブラウザのアドレスバーに表示される内容です)
http://www.yahoo.co.jp/index.html
htmlファイル名が "index.html" または "index.htm" の場合は、htmlファイル名を省略し "http://www.yahoo.co.jp/" と記述できます。

 パソコン内の htmlファイルの絶対パス(URI)は、file:///ドライブ名:/ から記述します。
file:///c:/www.tagPage/index.htm
htmlファイル名が "index.html" または "index.htm" の場合は、htmlファイル名を省略できます。
パソコンで開発した htmlファイルは、通常 Webサーバにアップロードします。この場合、他のWebサーバにリンクする場合や「基準ページを指定する」とき以外は相対パス(URI)で記述して下さい。

 ■相対パス(URI)の指定方法
 htmlファイルが置かれている場所(リンク元のページ、または画像を表示させるページ)を基準にして、対象となるファイルの場所を相対的に指定します。
※ スタイルシート(CSS)で背景画像を指定する場合
@ CSSをhtmlファイル内に記述している時は、htmlファイルが置かれている場所を基準に指定します。
A CSSを外部ファイルに纏めて記述している時は、CSSファイルが置かれている場所を基準に指定します。

 htmlファイルやCSSファイルと対象ファイル(リンク先ページや画像ファイル)との位置関係により、記述方法は次のようなパターンに分けられます。
リンク先などの記述例
<a href="index.htm">
<a href="./index.htm">
<img src="photo.jpg">
同じフォルダ内にリンクするときは、ファイル名のみ(または ./ に続けてファイル名)を記述します。
<a href="exp/index.htm">
<a href="exp/sam/index.htm">
<img src="image/photo.jpg">
下位階層にリンクするときは、フォルダ名に続けて / を入れ、ファイル名を記述します。
<a href="../index.htm">
<a href="../../index.htm">
<img src="../photo.jpg">
上位階層にリンクするときは、../ に続けてファイル名を記述します。2つ上の階層を指定するときは、../../ に続けてファイル名を記述します。
<a href="../tag/index.htm">
<img src="../image/photo.jpg">
並列した階層のフォルダにリンクするときは、../ に続けてフォルダ名/ を入れ、ファイル名を記述します。
背景画像の記述例
<body background="image/photo.jpg">
<body style="background-image:
url(image/photo.jpg);"
>
下位階層の写真を背景画像に使用する時のhtmlファイルの記述例です。
<Link ... >は、"css"フォルダの"style.css"を参照する時の記述例です。
フォルダ構成は下図の通り
"image"フォルダ: 写真
"css"フォルダ: 外部スタイルシートファイル
<Link href="css/style.css"
type=text/css rel=stylesheet
>

<body class=bgImage>
.bgImage { background-image:
url(../image/photo.jpg);
}
並列した階層の写真を背景画像に使用する時の記述例です。 ※ 中段の<body class=bgImage>は、このスタイルシートを指定する時の記述です。