[[2023年春季行事報告]

2023年北方森林学会春季行事の報告


1か所目に、崩壊地の天然更新調査地を見学しました。
ここでは、表層の土砂移動の把握を目的として、高精度ドローンと多視点ステレオ写真測量によるモニタリングが継続されています。
現場では、先端機器によって作成された調査地のミニジオラマも見せて頂きました。
植生の更新には時間がかかるようでしたが、樹木ではカラマツの更新がよいようでした。

2か所目に、植栽試験地を見学しました。
土壌条件が異なる崩壊斜面に試験地が設定されています。
植栽樹種は、カラマツ、トドマツ、アカエゾマツでした。
被災面積が広大であるため、一般造林樹種が植栽樹種として選定されました。
土壌硬度や透水性が良好な場所ではカラマツの生育が良好であり、
土壌凍結による凍上倒伏被害を回避するために植栽は秋より春がよいと判断されました。

3か所目に、道有林内で実施された植栽施行地を見学しました。
ここでも土壌の状態がよい場所では活着率も比較的良好とのことでした。
ただし、急傾斜地については作業の危険性から植栽地から除外しており、
また、植栽してもほとんど消失しており、その原因としては降雨や融雪等による流出が考えられていました。
そのほか、エゾシカの食害も確認されました。


以上で解散となりました。 北海道胆振総合振興局森林室、北海道立総合研究機構林業試験場の皆様、
業務でお忙しい中、現地でのご説明いただきましたこと、感謝申し上げます。
また、多くの方々のご参加、ありがとうございました。


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