§1 はじめに

 研究室では全ての人が気持ち良く実験し,思考をめぐらすことが出来るべきである.そのためには,各人が他の人のことを十分に思いやり,研究室内で守るべき常識に従って行動することが大切である.しかし,常識とははなはだ主観的なものである.そこで,当講座では研究室内で守るべき最低の常識および決まりのいくつかを小冊子に纏めることにした.内容は“当たり前のこと”だけであるが,精読してよく頭の中に入れておいて頂きたい.

§2 一般的な注意事項

  1.  当講座では実験室と居室を区別している.居室はN331室とN338室である.原則として居室での喫煙,調理等は禁止する(但し,電気ポットを用意するのでその範囲で出来ることは可).雑談は各居室のテーブルを利用し,喫煙はN341室の換気扇の下とする.教授室のテーブルを利用する場合は,私物を置かない.使用したものは元の場所に整理整頓する.
  2.  朝は10時までに研究室に来ること.事情のある場合は10時30分迄に必ず連絡する.また,休む場合も期間,理由などを必ず連絡すること.(電話番号:706-3887,3888,3841)
  3.  掃除は毎週月曜日朝9時30分より全員で行う.他の日は個々人が心掛け常に清潔にしておくこと.
  4.  ゴミは可燃物,不燃物,再生紙用,空き缶等区別しているので,置き場所・捨て場所などには注意すること.

§3 実験室

  1. 実験室では,飲食,喫煙を禁止する.また,不必要にホコリをたてるような激しい動きはしない.とにかく研究室は,思考し,実験する場であることをわきまえ他人の迷惑になるような行動(バカ騒ぎ,大声でしゃべる,大きな足音をたてて歩く,ラジオ,テープなどをかける等,不必要に大きな音をたてるetc.)はしてはならない. 
  2. 器具の使い方など自信のないときは,自分の推測で試すのではなく,熟知した人に聞く.
  3. 実験台は個人の所有物ではない.自分が使わないときは他の人が使用できるよう,自分かってな振る舞いは許されない.つねに実験スペースはコンパクトに(無理する必要はないが),不必要なものは置かないように心掛け,皆がきもちよく実験できるようにしよう! 長期間物を放置する必要がある場合は持ち主,放置期間などをメモして置くこと.全ての器具はそのあるべき場所が決められている.従って,使用後直ちに元の置き場に戻し,机上,実験台上が乱雑にならないよう常に注意する.
  4. 器具・機械(例えば遠心機,クリーンベンチ etc.)を長時間連続使用する際には,張り紙などであらかじめ予約する.他にも共同で利用する機械などで予約が必要なものもあるので注意すること.研究室内での連絡は,なるべく密にしよう.
§4 洗い物

 クリーンルームの器具を使ったら,各自すぐにクリーンルーム以外の実験室に持ち帰り(クリーンルームに置き放しにしてはいけない),以下に述べる方法に従って洗浄し,当番が器具に応じた片付けをする.

      ガラス器具

    1. プラスチックメスシリンダー

       キズがつくといけないので brushing はしない.他はガラス器具と同様.

    2. Stirrer bar

      • i)基本的にはクリーンルームで洗うこととし,ザルを利用して水道水で洗剤を十分に除き,RO水で濯ぐ.(注 各自が汚いなと思う時には洗剤を付けたスポンジで擦る)

      • ii)キムワイプで水気をぬぐい取り,bar 収納用シャーレにしまう.(注 洗い篭には干さぬこと)

    3. Spatula

       使用後水道水で流し,付いていた試薬を除き,“使用後”のバットへ入れる.後は当番が洗う.

      《当番》

      • i)バットに薄い洗剤を作り Spatula をつけ,0.5~1時間放置.長く浸けすぎると錆びるので注意すること.

      • ii)スポンジたわしで擦る.特に試薬をとる部分は念入りに.洗い終わった Spatula はもう一つのバットに水道水の流水を作って置きそこに溜めて置くとよい.

      • iii)さらに, Spatula の柄の部分を持ち(試薬をとる部分には手を触れない)分に水道水で流す(この時一度に4~5本くらい洗える).

      • iv)RO水で十分にすすぐ.

      • v)洗った Spatula は,アルミホイルの上に集め,軽く包んで乾燥器に入れる(外で乾燥させるとホコリをかぶる).

      • vi)乾燥後所定のケースに入れて乾熱をかける.

    4. 焼き付け Pipet

       使用後は乾燥する前に水道水で流し十分水を切ってから Scat(alkali)/RO水(水道水では白沈が出る)槽に浸して置く(吹き出し口が上).,当番がまとめて洗う.(流しに入れておくのは禁止)

      《当番》

      • i)Scat に浸かった Pipet を Sonic 用 Pipet 篭に集める.sonicator に入れ1回,水で洗う.再度水を満たして sonic 15分,さらに1回水を替え,sonic 15分(計2回,30分).

      • ii)大部屋の水洗用 Pipet 篭に,Pipet を移し,(sonic 用篭を使用してはならない)焼き付け用サイフォンにて水洗.水流は弱すぎても強すぎてもいけない.最初の1サイクルはサイフォンが正常に回ることを確認するため見ていること.篭の“取っ手”は完全に水没するように横にすること.水洗は5~6時間行う.

      • iii)RO水をポンプで注ぎ,上まで満たす(流れ去らぬように)手袋をして,Pipet 篭を水面上まで引き上げ,水が切れたら再び水没させる.これを3サイクル行う.

      • iv)Pipet を勢いよく沈め水を流す.

      • v)再び新しいRO水を満たしiii),iv)をもう一度(計2回)行う.

      • vi)アルミホイルを敷き篭と Pipet が触れないようにして Pipet を篭に出し,アルミホイルをかけ乾燥器に入れる.(手袋着用)

      • vii)乾いたらサイズごとに仕分けして収納ケースにしまう.(手袋着用)

      • viii)各部屋で中身を使いきった乾熱 Pipet 缶は,使用後直ちに Pipet を補充し「次乾熱するもの」の場所に置き乾熱してもらうこと.空の Pipet 缶があるときは,当番が収納ケースにしまう時詰めて乾熱する.洗剤溶液は当番が換える.

    5. Dispo Pipet

       使用後は乾燥する前に水道水で流し,十分水を切ってから Pipet 篭に入れて置く.Pipet 篭にはRO水を入れ,きれいにしておくこと.(吹き出し口が上)後は当番が洗う.scat は入れない.

      《当番》

      • dispo pipet は sonoic をかけると label が剥がれるので sonic はかけない.

      • 水洗後は5)のiii)~vii)と同様.ただし, dispo 用サイフォンを使用のこと.

§5 共用器具,試薬の使い方

  1. 乾熱 Pipet

    • i)Pipet 缶を持つときは, Pipet の先端を下に向けない. Pipet 先端を缶の底に打ちつけると先端が破損し,使いものにならなくなる.

    • ii)Pipet を取り出すときは,取り出す Pipet 以外の Pipet には絶対触らない.もし触ってしまった場合は,直ちに乾熱し直すか汚染の可能性のあることを明記すること.操作に自信のない人は, Pincette でつまみ出すとよいかも知れない(その時も Pincette が他の Pipet に触れてはならない).取り出し方のコツを知りたい人は先輩に聞く.

    • iii)Pipet 缶の蓋を長時間開け放しにしない.ただし,Pipet を取り出して,溶液を吸い,出し終わるくらいの間は開けて置いてもよい.また, Pipet 缶の蓋が開いているときにオシャベリ,セキ,クシャミをしたり,タメイキをついたりするのはもってのほかである(唾液の飛沫が飛ぶ!!).従って,Pipet 缶の蓋の開いているときは,操作している人に話しかけたり,側で激しい動きをして風を起こすことなどは非常識である.(当然ながら同様のことは試薬瓶,tube 類,オートクレーブした tube, tip の収納容器を開けているときについてもいえる)

  2. Pipet holder (Gilson, Eppenndorf)

    • i)所定の range でのみ使用すべし.

    • ii)溶液の出し入れはゆっくりと行う.

    • iii)holder は精密機械である.取扱いは丁寧に.絶対落としたりしない.置くときもそっと!

    • iv)tip の先に溶液が残った状態で“空吸い”(空気を吸い込むこと)すると holder が汚染される.従って“空吸い”はすべきではない.もし“空吸い”する必要があるときは tip の先に溶液がないことを十分に確認してから行う.粘性のあるものを吸って, tip の中に溶液が残り,これを出そうとして激しく“カチャカチャ”やるのは非常識極まりない.絶対にやるべきではない.また,エタ沈 sup を tip でとる人は,自分の操作により holder の汚染がないか十二分に考えてから行うべし.また,holder の汚染を避けるため,菌液は,指定された holder 以外では吸わないこと.

    • v)tip では蒸気圧の高いアルコール,エーテル類,CHCl3 等を定量的に吸うことが出来ないことをよく覚えて置くこと.

    • vi)eppendorf の crystal 用 holder をしまうときは先端をなるべく引っ込めてしまうようにする.

    • vii)揮発性酸(HClなど)は,内部が腐食するので使用しない.(ピペットエイドは不可・タコは可)

  3. 酵素類

    • i)-20℃保存の酵素類を使用するときは,保冷器(氷上)に置き温度の上昇を防ぐ.また,使用後は直ちに Freezer の元の位置に戻し,使用内容を記録帳に書き入れる.

    • ii)当然のことながら,酵素の tube を開けるときは内壁に絶対に手を触れてはならない.もし accident があった(かなと思った)ときは,accident の内容を記録帳の comment 欄に記入し,信頼できる先輩に報告し,事後処理を検討すること.また,酵素をとる tip は新品のオートクレーブしたものに限る.

    • iii)酵素の tube は買って初めて開けるときに遠心し,以降決して転倒させないこと.転倒させなければ液が tube の口につくことはなく,次からは遠心せずに開けることが出来るはずである.にもかかわらず,tube の内容物が tube の口まで飛び散っているときは,絶対そのまま開けてはいけない.一度冷却遠心器で落としてから開けるべし.(これは,eppendorf tube を使うときの大原則であり,酵素に限ったことではない.)

    • iv)酵素は“汚い”ものであると認識すべきである.例えば,制限酵素中のRNase 活性はチェックされておらず実際に RNase をたっぷり含んだ制限酵素も存在する.

  4. 遠心機

    • i)バランスには十分注意すべし.

    • ii)遠心上清(Sup)をとった後,同じチューブを遠心する場合,Sup は decantation で捨てるべきではない(特に eppendorf tube の場合).もし,decantation すれば, tube の口に Sup が残り,その残った Sup は次の遠心でドラムの中にまき散らされる可能性がある.同様に遠心チューブに溶液を移すときも口に液がつくような操作(デカンテーションで移すなど)はするべきではない.ただし,大容量の遠心の場合,やむをえずデカンテーションすることが必要なときもある.この場合は,口に残ってしまった液をキムワイプなどで十分に拭き取り,汚染を最小限にくい止めるよう心掛ける.

    • iii)チューブに入れる液の量は多すぎると遠心中に液漏れを起こすことがある.液量はローターの角度とチューブの蓋の構造を考え合わせて漏れる心配のない量にとどめるべし.( eppen の場合,口につくようだと危ない)

    • iv)accident により rotor or drum を汚染した場合は洗浄しておくこと.不明な点は先輩に聞く.

    • v)遠心開始時には,少なくともスピードが設定値に達するまで側にいて万一の事故にも対処できる体制でいること. eppen の遠心機も例外ではない.

    • vi)遠心機,ローター,遠心チューブの許容回転数,耐薬品性をよく知った上で実験を行うこと.(Poly carbonate →アルカリはダメ)

  5. オートクレーブ

    • i)水はすのこの面より少し下がよい.少なければ空炊きし,多いと中のものが湿っぽくなり易い気がする.

    • ii)exhaust は基本的には使用しない.もし,使用したときは close の位置に戻しておく.

    • iii)オートクレーブは目的別になっている.

      1. 菌,ウイルスなど(汚いもの)を殺すことが出来るのは,廊下の左側の1台とする.尚,菌,ウイルス,植物の殺しは,各自が行う.プレートの殺しは,オートクレーブ用バケツにいれてオートクレーブする. 

      2. P1,廊下右側の小さいオートクレーブは完全培地を除く試薬専用とする.つまり完全培地及び菌,ウイルスを殺すのには使えない.

    • iv)オートクレーブする溶液は,容器の高さの半分以上入れてはならない.たくさん入れ過ぎると突沸した際に中の溶液が外にこぼれオートクレーブ内が汚れる.特に, agar media, detergent の類には注意.汚したと思ったら潔く掃除すべし.

    • v)オートクレーブするものは誰の持ち物かわかるように容器に名前を書くか,オートクレーブに貼り紙をする.

    • vi)オートクレーブの蓋の開閉の際O-リングを擦ってはならない.また,蓋の締め方は,ゆるすぎても(蒸気が漏れる)きつすぎても(O-リングが劣化する)いけない.

  6. 試薬および試薬の水

    • i)クリーンルームの試薬は全て乾熱スパーテルでとる.スパーテルをとる際はピンセットで持ち上げ,使用するスパーテル以外には手を触れぬこと.

    • 試薬瓶の蓋を開け放しにしたり,蓋を開けた状態でオシャベリ,セキ,クシャミをしてはならない.

    • ii)粉が舞い易い試薬(SDSなど)を計るときは特に十分な注意をはらい周囲にまき散らすことのないようにそーっと取る.

    • iii)試薬用の水を受ける容器は,空の洗浄済み器具のみとする.

    • 試薬を入れておいて水を入れると,水を入れたときに粉が舞い上がり,水のタンクの蛇口を汚す.水以外の溶液のはいった容器にタンクから直接水を注ぐのも厳禁(跳ねてタンクの口が汚れる危険性がある).溶液に水を足すときは,一旦綺麗なビーカーなどにタンクから水を取って使用すべし.

    • vi)低温保存の試薬(固体),一旦室温に戻してから蓋を開ける.

  7. 低温室(3F)

    • i)物は,当講座の領分のみに置くべし.原則的に,入ってすぐ左側の棚は菌などのストックに,また,奥の棚はバッファー試薬などを置くようにする.各人持ち物は,篭などに極力コンパクトにまとめ必ず表面からみて,一目で誰の持ち物かわかるようにする.持ち主不明の物は,石川の独断で処分する.また,不要な物は極力低温室から出すように努める.

    • ii)共通スペースを使いたいときは石川に声をかけて下さい.

  8. 地下低温室

    • i)菌株,試薬等の保存は原則とし行わない.

    • ii)掃除当番はプレハブ3台の裏側のタンクの水を捨てる(印刷室は不可,1Fトイレか外または廊下の排水溝)

    • iii)液体窒素を大量に使用しない.

    • iv)安全設備は,各自確認する.

    • v)できるだけ深夜は使用しない.

    • vi)使用後は必ず机の上を整理する.

    • vii)個人のもの(特定の人しか使用しないもの)は,まとめて棚に置く.

    • viii)チップ,ラップ,ホイル,テープ,洗瓶等は使い切った人が補充する.原則として共通使用.

  9. 乾熱

    • i)ガラス器具の乾熱は220℃ x 3hrを標準としている.

    • 他の条件で乾熱器を使用した際は,その旨をコメントし,使用後は220℃の設定に戻すべし.

    • ii)乾熱後の器具を外に放り出し置いては,ホコリをかぶりキモチワルイ従って,乾熱済みの器具は乾熱器の向かって右隣にある引き出しにしまう.引き出しのスペースには限りがあるので,乾熱後の器具はなるべく早く(遅くとも1日後までに)引き取りにくること.長時間放置された器具は処分する.以上は乾燥器についても同様とする.共通器具については,乾熱当番が所定の場所に戻す.

    • iii)乾熱する器具(篭も含む)にビニールテープ,パラフィルムなどがついていないことも十分注意すること.

  10. フリーザー

    • i)サンプルはできるだけコンパクトにまとめ,不要になった物は速やかに処分するように心がける.

    • ii)持ち主名,内容は他の人がみてもわかるように明示する.

    • iii)倒れたり散乱したりする可能性を最小限にするよう注意する.

    • iv)フリーザーのドア(蓋)を開けている時間は最小限にするように心がける.(冷蔵庫についても同様) 

    • v)個々のフリーザーについて

      1. -80℃(西側)

        • 長期間保存菌株及び温度上昇に特に sensitive な試薬などの保存専用とする.サンプルの出し入れは,出来るだけ素早く行う.エタノール沈澱はしない.

        • 原則としてストッカーを使用し缶などは用いない.

        • ストッカーに入らない物は蓋付きの箱に入れ,左側のスペースに収納する.(発泡スチロール箱は,かさばるので出来るだけ使用しない)

        • ストッカーの内容はノートに記入する.

      2. -80℃(東側)

        • 個々人の competent 細胞,サンプルなどの長期保存用

        • 原則としてストッカーを使用し,入らない物は,蓋付きの箱に収納.

        • ストッカーの上に物を置かない.エタノール沈澱はしない.

        • 共用ストッカーを使用する場合はもちろん,個人ストッカーを使用する際にも内容をノートに記入する.

        • 共用ストッカーを私物化しないよう心がける.(上記 i) 参照)

      3. -40℃

        • -80℃でなくともよい長期保存,中期保存用個人サンプルの保存(ラック).

        • ラック外でDNAなどを保存する際に,紙製チューブスタンド,発泡スチロールラックの使用は禁止(散乱を防ぐため).必ず蓋付きの箱に入れ持ち主名,内容を明示する.

        • 葉,種子などの保存にも蓋付き箱を使用し,ビニール袋を直接棚に置いたりしない.量が多い場合は,金属篭も可.

        • フラスコ,瓶などは, Open top の箱,篭に入れて,出来るだけ一箇所にまとめる.

        • 試験管などは,安定した容器に立てて,フラスコと一緒に保存.

        • ポリビーカーなどを直接網棚に置かないようにする.

      4. -20℃(ディープ・フリーザー)

        • 日常よく使う酵素,試薬,サンプルなどの保管用.  

        • ラックの上や,フリーザーの底に物を置くことは厳禁.

        • フラスコ,試験管などは-40℃フリーザーと同様に保管.

        • ラック外での個人のDNAサンプルなどの保存は,出来るだけ行わない.(-40℃,-80℃を使用するようにする)

      5. その他の-20℃~-30℃

        • 現在,進行中の実験サンプルの一時的保存.

        • ミューピッド用マーカー,制限酵素用バッファーなどの保存.

        • 出し入れの際,他人のサンプルを散乱させてしまうことがよくあるので常に整理整頓を心がけ,悲惨な結末を事前に回避するように努力しよう.

        • 各部屋の約束を守って使用する.

    • vi)その他

      • 共用スペースは,使用を終了した日付も記入する.

      • 持ち主不明かつ内容不明のモノは,フリーザー担当係りの判断で処分することもある.

§6 補足

  1. 試薬(酵素・培地を除く)の注文に関して

    • i)試薬を注文する場合は,試薬リスト(1年ごとに改訂)をチェックし,当講座にない物であることを確認する.

    • ii)新しい試薬には開封した年月日をラベルなどを貼って記入のこと.

    • 新着酵素は酵素記録簿に記入する.

    • iii)使用頻度の高い試薬は少なくなったら忘れずに注文すること.ただし,それらは箱で買ってあるか廊下の棚にストックしてあることも多いので確認すること.

    • iv)試薬は基本的にクリーンルームに置き,個人で保持することはしない.

  2. 超遠心チューブの処理などについて

    • i)EtBr の入ったチューブはそのつど中身を出し,ブリーチで処理してから燃えないゴミとして捨てる(中身の溶液はその都度ブリーチ処理してすてる).

    • ii)シリンジは中をブリーチですすいでから捨てる.

    • iii)針は蓋のついた缶などにストックし,一杯になったらしっかり蓋をしてそのまま捨てる.

    • iv)EtBr の入ったチューブをそのまま瓶にためてはいけない.

  3. ポラロイドカメラについて

    • i)ポラロイドカメラの使用後は,露出,絞り,フィルターは元に戻す.

    • ii)ローラーはフィルムを入れ換えた時に掃除をする.フィルムは使い切ったら次のを入れて置く. 

    • 4.液体窒素の使用について

    • 別紙液体窒素取り扱い注意を熟読すること.(流しに捨ててはいけない)

    • 5.器具を破損したときは,所定の用紙に記入し教官又は事務官まで申告する.

    • 6.試薬瓶などは共通にできるものはできるだけ共通にし,不要なものについて

    • は速やかに洗浄するように心掛ける.


★ 一応気の付いたことを列記しました.不都合あるいは,更に補足した方がよい点などありましたら教職員まで.積極的に改善して行きたいと思います.


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