家畜栄養生理学実験2015
この授業では、前半はヒツジ(反芻動物)、後半はラット(単胃動物)を用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
第6回 Real‐time
PCRによる繊維分解菌と可溶性糖類利用菌の定量
前半のヒツジ(ルーメン)編では、粗飼料を多給した区と濃厚飼料を多給した区を設定し、それらの飼料がお腹の中でどのように分解・発酵されていくのかを見ていきます。
これまでの実験では、粗肥料と濃厚飼料のバランスを変えると、短鎖脂肪酸、アンモニア態窒素に違いが出ることを確認しました。これは、それぞれの飼料分解に関与するルーメン細菌の種類が異なるためです。
今回の実験では、ルーメン内で代表的な繊維分解菌、可溶性糖類利用菌および総細菌をReal‐time
PCRにより定量し、それぞれの細菌種の動態をモニターしました。
TAがスタンダード分注のお手本を見せているところです。 |
分注するウェルを間違えないように、確認しながらの作業が必要となります。 |
分注が終わったプレートをLight Cyclerという機械に設置しています。 |
TAの指導の下、総細菌に占める各細菌の割合を算出しています。 |
各班の計算結果をホワイトボードに書きます。 |
全班のデータが出そろいました。 粗飼料区、濃厚飼料区間に有意差は見られるのでしょうか? |
今回の栄養生理学実験は以上です。
次回は前半の実験のまとめとして各班でプレゼンテーションを行った様子を、お伝えします。
それでは、次回もお楽しみに!
(担当:秋山)