家畜栄養生理学実験2015
この授業では、前半はヒツジ(反芻動物)、後半はラット(単胃動物)を用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
第4回 ルーメン細菌からのDNA抽出とPCR反応
前半のヒツジ(ルーメン)編では、粗飼料を多給した区と濃厚飼料を多給した区を設定し、それらの飼料がお腹の中でどのように分解・発酵されていくのかを見ていきます。
今回は、ヒツジの第一胃(ルーメン)で大事なはたらきをしているルーメン細菌の叢がどのように変化しているのかを探る第一ステップとして
ルーメン内容物からのDNA抽出とPCRを行いました。
まずはルーメン内容物からのDNA抽出を行います。 ピペット作業にも大分慣れてきたでしょうか。 |
PCR反応に用いるマスターミックスを作っています。 試薬の入れ忘れがないか確認しながら作業していますね。 |
PCRチューブにマスターミックスとサンプルを分注し終えて、機械に設置しています。 反応に適した温度条件、サイクル数で行うことが重要です。 |
PCR反応の待ち時間の間に電気泳動のゲルを作成します。 危険な試薬を扱うため、手袋をつけての作業となります。 |
電子レンジで温めたゲルが冷めないうちにゲルを型に流し込みます。 |
PCR反応が終わったサンプルを泳動槽にアプライしています。 上手くできたでしょうか? |
今回の栄養生理学実験は以上です。
次回はルーメンから離れて、単胃動物であるラットの給与試験の準備としてラットの群分けを行います。
それでは、次回もお楽しみに!
(担当:秋山)