家畜栄養生理学実験2015

 

この授業では、前半はヒツジ(反芻動物)、後半はラット(単胃動物)を用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。


2回 糖質分解酵素の活性測定

前半のヒツジ(反芻動物)編では、ルーメン液を採取した後、粗飼料多給と濃厚飼料多給を模した条件で培養し、培養液中に含まれる微生物や発酵産物の解析から、反芻動物のルーメン発酵について考えていきます。

2回目の実験ではin vitro培養サンプルの糖質分解酵素(アミラーゼ・セルラーゼ)の活性を測定し、粗飼料多給条件および濃厚飼料多給条件でこれらの酵素活性がどのように異なるのかを確認しました。


 

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TAから実験の説明を聞く3年生たち。いつもはちょっぴりやんちゃな学生も、上野さんの前では真面目に話を聞いています。

 

 

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糖質分解酵素の至適温度はだいたい動物の体温と同じくらい。この状態で1時間おいて、酵素で基質を分解させます。

 

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今回の実験ではマイクロピペットを多用します。ピペット操作もさることながら、どこに何を入れたか記録するなど、班内での連携も試されます。

 

 

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最終的に発色したものがこれ。酵素で分解された糖質が多いほど、色が濃くなります。これらの吸光度を測定し、酵素活性を測ります。

 

 

 

今回の栄養生理学実験は以上です。

次回はSCFA濃度、アンモニア態窒素濃度の測定を行います。

それでは、次回もお楽しみに!

                                                                 

(担当:岸)

                                                                                                                                               

 

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