家畜栄養生理学実験2015

 


この授業では、前半はヒツジ(反芻動物)、後半はラット(単胃動物)を用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。


11回 ラット盲腸内SCFA濃度測定および、嫌気性ロールチューブの作成

3週間にわたり、ラットの給与試験を行ってきました。

今回は、ガスクロマトグラフィーを用いて盲腸内容物のSCFAを測定します。

また、嫌気的環境下における生菌数を測定するためにロールチューブの作成を行います。

 

 

 

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まずは、SCFAの測定から始めます。前半の実験でも行った測定法ですが、やり方を思い出しながらサンプルを機械に打っていきます。

 

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SCFA測定の待ち時間の間に、ロールチューブを作成します。今回はラットの盲腸内容物中に含まれる総嫌気性細菌、Clostridiaおよびビフィズス菌を培養します。

 

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培地の種類はもちろん、摂取する菌液の希釈濃度も間違えないように念入りに確認しています。

 

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菌液を接種したら、アガーが固まらないうちにハンゲートチューブを装置に転がします。上手に作れているでしょうか?

 

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先生からは嫌気培養法の歴史や、いまだに培養できていない細菌が多く存在することについての説明がありました。

 

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最後にSCFA濃度の計算を行います。

TAの説明を聞きながら真剣に計算しています。

 

 

今回の栄養生理学実験は以上です。

次回は今回作成したロールチューブのコロニー数測定と腐敗産物インドール・スカトールの測定です。

それでは、次回もお楽しみに!

                                                                 

(担当:秋山)

                                                                                                                                               

 

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