家畜栄養生理学実験2013
名前を変えて全15回になったこの学生実験も今年で5度目です!
前半ではヒツジを、後半ではラットを用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
このページでは、慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
第7回 Real‐time PCRによる繊維分解菌とデンプン分解菌の定量
前半のヒツジ(ルーメン)編では、採取したルーメン液を採取した後、試験管内に粗飼料を多給した区と濃厚飼料を多給した区を設定し、試験管内のルーメン液に含まれる微生物による飼料の分解・発酵の解析から、お腹の中の発酵について考えていきます。
これまでの実験では、粗肥料と濃厚飼料のバランスを変えると、短鎖脂肪酸、糖類分解酵素活性に違いが出ることを確認しました。
これは、それぞれの飼料分解に関与するルーメン細菌の種類が異なるためです。今回の実験では、ルーメン内で代表的な繊維分解菌、デンプン分解菌、可溶性糖類利用菌および総細菌をReal‐time PCRにより定量し、それぞれの細菌種の動態をモニターしました。
始めに、TA(4年田森)が見本を見せているようですね。3年生も真剣に見ていますね。 |
学生も、ピペッティングに挑戦します。 中には慣れた手つきピペッティングが出来ている学生もいて感心しました。 |
こちらも、分注作業の様子になります。 それぞれの試薬の分注量が少ないので、間違いの無いように慎重に作業を進めていますね。 |
作業を見守る学生のみんなも熱い眼差しをおくっていますね。上手くいったのでしょうか? |
こちらは、分注が終わった後、栄養の研究室のLight Cyclerという機械でReal‐time PCRを行っている様子です。 |
最後にReal‐time PCRの結果をもとに、結果をホワイトボードにまとめました。小池先生がデータについて解説していますね。 |
今回の栄養生理学実験は以上です。
次回は栄養生理学実験前半のまとめとして3年生にやってもらったプレゼンテーションの様子をお伝えします。
それでは、次回もお楽しみに!
(担当:田森)