家畜栄養生理学実験2012
前半ではヒツジを、後半ではラットを用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
このページでは、慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
第5回 PCR-RFLPによる菌叢解析
この回では、前々回にDNA抽出〜PCRで増幅したPCR産物を制限酵素により消化し、バンドパターンの違いから菌叢変化を類推していきます。
飼養条件の違いにより、バンドパターンに明確な違いは見られるか。PCR同様DNAを扱うミクロな実験なので、コンタミが起こらないよう細心の注意を払いつつ行う必要があります。
今日は小池先生に代わって小林先生が実験を担当してくださいます。 |
まずはPCR産物を制限酵素により消化する作業です。制限酵素により二本鎖DNAの特定の配列を切断します。 |
今日の作業もピペットの操作が大事です。皆だいぶ操作に慣れてきたようです。 |
酵素消化後に行う電気泳動用のゲルを作成しているところです。 |
ゲルを固めるためのアガロースを定量して加えます。 |
ゲルを電気泳動槽に設置します。そしてゲルにサンプルをロードし、泳動します。 |
電気泳動が終わるまで、来週のプレゼンの準備です。加藤さんのわかりやすい解説に皆聞き入っています。来週の発表が楽しみです。 |
泳動後、右にある機会の中にゲルを設置し、その左のモニターにゲルの画像を映し出します。今回は残念ながら結果に違いは見られませんでした。 |
今回の実験では、残念ながら期待した結果は見られませんでした。
ただ、代謝産物など他のパラメーターで大きな違いが出ているので菌叢変化が起こっていることは確かです。
より詳細に調べていけば違いが見られたかもしれませんね!
次回はいよいよ前半戦の最終回プレゼンテーションです。
これまで、実験して得られた結果をまとめて人にわかりやすく説明する能力を付けるための良い訓練です。
それでは、次回もお楽しみに!
(担当:近田)