家畜栄養生理学実験2011 

 

名前を変えて全15回になったこの学生実験も今年で3度目です!
前半ではヒツジを、後半ではラットを用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
このページでは、慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。


7  PCR-RFLPによる菌叢解析

 

この回では、前々回にDNA抽出〜PCRで増幅したPCR産物を制限酵素により消化し、バンドパターンの違いから菌叢変化を類推していきます。

飼養条件の違いにより、バンドパターンに明確な違いは見られるか。PCR同様DNAを扱うミクロな実験なので、コンタミが起こらないよう細心の注意を払いつつ行う必要があります。

 

 

 

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実験が始まる前、みんなでプロトコルの予習です。

DNAを扱うとあって若干緊張気味?

 

 

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ゲル作りはアガーをバッファーに溶かすところから始まります。溶解させるために電子レンジを使います。

 

  

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酵素消化後に行う電気泳動用のゲルを調整しているところですね。

 

  

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このようにコームを挿して放冷し、固まればゲルの完成です!

 

  

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ゲルが完成するまでの待ち時間で、酵素消化を行います。ヒートブロックによるインキュベートの図です。

 

  

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ゲルにアプライする姿は真剣そのもの。

突き刺さないように気を付けて!

 

 

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電気泳動が終わるまで、しばし待ち時間です。

 

 

  

こちらが結果です。右側にある4本が制限酵素消化産物の電気泳動像ですが、残念ながらバンドパターンに違いは見られませんでした。

 

 

今回の実験では、残念ながら期待した結果は見られませんでした。

ただ、代謝産物など他のパラメーターで大きな違いが出ているので菌叢変化が起こっていることは確かです。

より詳細に調べていけば違いが見られたかもしれませんね!

 

次回はいよいよ前半戦の最終回プレゼンテーションです。

これまで、実験して得られた結果をまとめて人にわかりやすく説明する能力を付けるための良い訓練です。

それでは、次回もお楽しみに!

 

                                                                 

(担当:澤田)

                                                                                                                                               

 

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