家畜栄養生理学実験2011
名前を変えて全15回になったこの学生実験も今年で3度目です!
前半ではヒツジを、後半ではラットを用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
このページでは、慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
第11回 アンモニア態窒素および乳酸濃度測定
今回は、三週間オリゴ糖を給与したラットの盲腸内容物より、アンモニア態窒素と乳酸の濃度を測定しました。
オリゴ糖給与が腸内フローラに影響を与えているか、その代謝産物を見ることで間接的に推測します。
まずは、アンモニア態窒素濃度の測定。マイクロチューブに試薬を今後していきます。1μといった微量な試薬の混合は慎重にね。 |
後半になると、班のチームワークも発揮されてきました。 |
アンモニア態窒素濃度の測定にはフェノール試薬を用いるので、ここからの作業はドラフト内で行います。 |
しばし休憩。今回は乳酸の測定も行うため、長丁場になります。集中力を切らさずがんばって! |
つづいて乳酸定量。マイクロプレートに分注していきます。 |
最後はデータ整理。各濃度を盲腸内容物(g)あたりに換算します。単位の計算に苦戦です。 |
次回はSCFA濃度の測定です。先生より、腸内フローラと代謝産物のフローチャートを用い、オリゴ糖のはたらきについての説明がありました。 |
さて今回の検量線レースでは、2班さんがなんと3冠達成でした。おめでとう! |
試薬分注の多い実験、おつかれさまでした。
目に見えない微生物のはたらきを、アンモニア態窒素や乳酸といった代謝産物を通して実感していただけたでしょうか。
次回は、ロールチューブ法による腸内菌の培養計数およびVFA濃度測定です。
それでは、次回もお楽しみに!
(担当:宮澤)