家畜栄養生理学実験2010  

慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。

 

10回 SCFAの定量および嫌気性ロールチューブ法による腸内細菌の培養計数 

本年度の栄養生理学実験、後半ではオリゴ糖が単胃動物の健康および栄養に及ぼす影響について考えます。

オリゴ糖を含有する水を飲水させたラットの臓器、血液および大腸内容物を主な材料にして、

健康と栄養状態を表す一連の指標を分析していきます。

 

今回は盲腸内容物を用いて、SCFAのガスクロマトグラフ定量と総細菌、Clostridiaおよびcoliformsの培養計数を行いました。

オリゴ糖によって総細菌の数が増えSCFAも増える一方、Clostridiaおよびcoliformsといった悪玉菌は減ることを期待しています。

TAが盲腸内容物を希釈液で102108倍に希釈して

ロールチューブ用のサンプルは準備完了!

早く3年生来ないかな〜。

最初に小林先生からロールチューブ法の説明がありました。

チューブの周りに薄くアガーを巻くなんて

画期的なアイディアですよね。

細菌の希釈サンプルをシリンジで0.2ml 取ります。

空気が入ってしまうので、ちょっと多めに入れて→

 その後空気を抜いてぴったり0.2mlにします。

そして選択培地に接種します。

4つの希釈段階と

3種類の選択培地があるので間違えないように注意して。

サンプルを接種した培地は、氷の上に置いて冷やしながら

チューブの表面にアガーを巻いていきます。

うまく巻けたかな?

コロニーがちゃんと生えるか来週が楽しみですね。

一方SCFAのガスクロ定量です。

サンプルを1ul吸って

機械にセット。

ガスクロを扱うのは2回目なのでもう測定方法は

大丈夫ですね。 

結果が出たら、データをまとめましょう。

期待通りのデータは得られましたか?

 予想もしない結果がでることもありますが

それが生物を扱う実験の奥深さですね。

 

今回の栄養生理学実験は以上です。

次回はロールチューブ計数およびrt-PCRを行います。

 

次回もお楽しみに!

                                                                 

(担当:さかき)