家畜栄養生理学実験2010  

 

慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします

67回 ルーメン細菌からのDNA抽出、RFLPによる菌叢解析

 

本年度の栄養生理学実験の様子をお伝えします。

前半では粗飼料多給条件および濃厚飼料多給条件のヒツジのルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます

 

今回はルーメンサンプル中に存在する遺伝子が、粗飼料多給区と濃厚飼料多給区で違いがあるかを確認します。

さらに経時変化を調べることでルーメン内での菌叢変化について考えます。

 

まずは小池先生から実験の原理が説明されます。

その後ルーメン細菌からDNAを抽出しました。

抽出したDNAに制限酵素を加えて372時間消化させます。

それでは待ち時間の間に電気泳動の準備をしましょう。

まずは、泳動用のアガロースゲルを作ります。

アガーとバッファーを混ぜて・・・

次に電子レンジでアガーを溶かします。

沸騰させすぎて水分を飛ばさないようにすることがポイント!

 

サンプルとゲルが完成したら

ゲルにサンプルをアプライしていきます。

 

ゲルの写真を撮ると

粗飼料多給区が濃厚飼料多給区よりバンドの数が多く、

菌叢が複雑であることがわかりました。

 

最後に、

班ごとに基質とイノキュラムに好きなものを入れて

培養したチューブの様子を見てみましょう。

においをかいでみんな笑顔!

1班ではソーセージの人工ケージを基質として用いていました。

細かくしたケージはルーメン細菌により少し分解されましたね。

細菌の発酵能力にみんな驚いた様です。

 

今回の栄養生理学実験は以上です。

次回はラットの体重測定・群分けを行います。

次回もお楽しみに!

                                                                 

(担当:さかき)