家畜栄養生理学実験2010
今年も始まりました。家畜栄養生理学実験。
前半ではヒツジを、後半ではラットを用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
第1回 ルーメン液のサンプリング、pH測定およびプロトゾア観察
前半のヒツジ(ルーメン)編では、粗飼料を多給した区と濃厚飼料を多給した区を設定し、それらの飼料がお腹の中でどのように分解・発酵されていくのかを見ていきます。初回の実験では各ヒツジからルーメン液を採取し、pHを測定し、微生物の一種であるプロトゾアを観察しました。
なお、サンプリングは飼料摂取前後の変化を見るため、給餌前、給餌後1時間、2時間、3時間、4時間と5回に分けて行いました。
まずは全体の流れの説明です。今回の実験の目的をしっかりチェック。 |
給餌前の飼料がどんなものかも見ておきます。匂いも確認。 |
サンプリングをした後はまずpHを測定。粗飼料多給固体と濃厚飼料多給固体でpHは違うでしょうか?今回はかなり違いが見られたようです。なぜこんなに違うか考えることがとても大切です。 |
新鮮なルーメン液には活発に動くプロトゾアがたくさんいます。大きいもの、小さいもの、繊毛の生え方にも様々あることが確認できました。 |
TAもサポートします。「ここに見えいてるのが全毛虫だよ!」という具合に。 |
後日の実験のためにプロトゾアの固定も行いました。固定液とルーメン液を一定の割合で混合します。ピペッティングは今後の実験でも欠かせないスキルです。 |
中には動いているプロトゾアに大興奮!な班も。 なかなか良いリアクションですね。(笑) |
最後にルーメン液を濾紙入り培地と米入り培地に摂取してもらいました。この結果は次回ご紹介します! |
これからは今回サンプリングしたルーメン液を用いて、様々な分析を行っていきます。
次回もお楽しみに!
(担当:福間)