Weekly Pictures
研究室の写真です。
普段の実験の様子から、みんなでイベントを楽しんでいる様子まで、
研究室の雰囲気が伝わるような写真を載せていきます。
今回は10/3-8にカナダのBanffという街で行われた国際学会GGAAの様子をお伝えします。
正式名称は「The 4th
Greenhouse Gases and Animal Agriculture Conference」です。
畜産と温暖化をめぐる問題について、世界中から各分野の専門の方々400人以上が集い、ディスカッションが行われました。
北大・家畜栄養学研究室からは嵩・林・澤田の3名がポスター発表をしてきました。
Programをざっと示します。非常に多岐にわたる学会です。 10/3 Pre-conference workshop 10/4 Session 1: Role of Livestock Production in GHG Issues-The
Big Picture-
Session 2: Nitrous Oxide and Methane Losses from Livestock Manure -Atmospheric Emissions and
Biogas Capture- 10/5 Session 3: Measurement of GHG from Livestock Production
Session 4: Mitigation Strategies for Enteric Methane 10/6 Excursion & Reception dinner 10/7 Session 5: Microbial Ecology of Ruminal
Methanogesis
Session 6: Modeling Livestock GHG Emissions
Session 7: Wrap up of GGAA 2010 10/8 Post Conference Workshop |
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学会会場となったBanff Park Lodgeです。 ロッキー山脈の山々に囲まれ、朝方にはエルク(野生のシカ)を見かけるような美しい場所でした。 |
こちらは口頭発表の会場です。 口頭発表は主に招待講演の先生方でした。 スクリーンを2枚使うような広い部屋で、圧倒されました。 |
1日目のWorkshopは各分野で同時に開催されました。 こちらは私が聞きに行った、SF6についての講演の様子。 |
2日目よりSessionが始まりました。 1つのSessionは招待講演数題とポスター発表で構成されます。 この日は少々異なる分野ではありましたが、積極的にプレゼンターに質問しています。 |
3日目は澤田君のポスター発表です。 タイトルは「Effect of medium chain fatty acids and a formulated product of
their mixture on rumen fermentation in vitro」です。 招待講演でも中鎖脂肪酸はテーマに上っており、多くの質問を受けていました。 |
この日は小林先生のポスターも掲示しました。 タイトルは「Cashew nut shell liquid, a novel candidate feed additive for
ruminants: Potency as a methane-reducing agent」です。 写真は急遽来られなくなった先生に代わり、質問を受ける嵩さんです。 |
Reception partyの1シーン。 普段よく論文を引用させていただいているVermont大学のWright先生に、この機会にと質問をする嵩さん。 国際学会ならではの収穫だったのではないでしょうか? |
Western Barbequeの様子。 最後はやはり(?)ダンスです。 |
4日目はExcursionでリフレッシュです。 カナディアンロッキーの美しい山、緑色の湖を満喫しました。 (写真はBow lake) |
クライマックスのColumbia icefieldです。 しかし、ここでも「温暖化のせいか、年々氷が減ってきている」とガイドが入り、この学会の意義を考えさせられました。 |
この日は、「ドレスコード:ビジネス」というフォーマルなdinner partyでした。 私達学生には若干敷居が高い気もしましたが、新鮮な場でした。 |
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5日目は嵩さんと私(=林)のポスター発表です。 嵩さんのポスターのタイトルは「Effect of cashew nut shell liquid on bacterial and archaeal community in the rumen of cattle」です。 多くの方が見に来られ、嵩さんはひっきりなしに質問を受けていました。 |
林のポスターのタイトルは「Bacterial and archaeal community shifts
by feeding of the novel methane-reducing agent cashew nut shell liquid」です。 こちらも多くの方に興味をもってもらうことができ、著名な先生に質問・アドバイスをいただくこともできました。 |
周りから人がいなくなっても質問に答え続ける嵩さん。 これだけでも注目度の高さがうかがえるかと思います。 |
発表を終えてホテルの前で、出光興産の金田さんと、栄養OBの真貝さん。 (お二方には学会中、本当にお世話になりました。) みな安堵の表情です。 |
私にとっては初めての国際学会で、英語でプレゼンし、ディスカッションをするという緊張や不安を伴うのはもちろんですが、とても刺激的な経験でした。
また、普段論文で拝見する海外の研究者と交流できたこと、海外の同世代の学生(といってもドクターの方が主ですが)の友達ができたこと、
同じ日本人でも普段はまず会うことのない分野の研究者との意見交流できたこと、などどれをとっても新鮮でした。
(※多くの方との交流に関してはこちら→交流編)
このような機会を与えて下さった先生方には、心から感謝です。
今回のweekly
picturesはいかがでしたか?次回もお楽しみに!
(担当:林)