慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
★第5回 ルーメン細菌からのDNA抽出および16S rDNAのPCR増幅
本年度の栄養生理学実験、前半では粗飼料多給条件および濃厚飼料多給条件のヒツジのルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます。
今回と次回の2回にわたって、給与飼料の違いによるルーメン発酵パターンの変化を、DNAレベルで細菌叢の違いから検証します。
まず、今回の実験で用いるPDR(=Polymerase Chain Reaction)の原理について復習です。 |
保存領域に対合するプライマーでPCRすることで、サンプル中のすべての細菌の16S rDNAを増幅します。 |
全体の説明後、班ごとに実験を進めていきます。 |
PCRは鋭敏な反応なので、ピペット操作がとても重要です。 |
試薬の使用量がとても微量なので、みんな真剣です。 |
そして、混合する試薬が多いので、班員の協力も大切です。 |
ちゃんと混合できたかな? |
最後に、試薬とサンプルをPCRチューブに分注します。 |
PCRチューブは普段使っているマイクロチューブよりも小さいので、慎重に行っている様子。 |
サンプル量はなんと1μl!びっくりですね!分注後、サーマルサイクラーにセットして、PCRにより増幅します。 |
今回の栄養生理学実験は以上です。
次回は制限酵素消化によるルーメン細菌叢解析を行います。
次回もお楽しみに!
(担当:すう)