家畜栄養生理学実験'09 

 

 

 

 

 

 


慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。



★第4回 プロトゾア計数と短鎖脂肪酸(SCFA)濃度の測定

 

本年度の栄養生理学実験、前半では粗飼料多給条件および濃厚飼料多給条件のヒツジのルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます。

今回はルーメン内のSCFA濃度を測定することで、給与飼料の違いがSCFAの産生量、特に酢酸・プロピオン酸・酪酸の割合に及ぼす影響を明らかにします。

また、あわせてプロトゾアを計数することで、給与飼料が微生物数に及ぼす影響について考察します。

 

 

まずはプロトゾア計数です。

プロトゾアは、サンプリング時に固定したものを計数します。

 

 

計数する前に、核が染まっているプロトゾアを電子顕微鏡で確認します。

 

 

プロトゾアがたくさんいますね。中には飼料片が染まっている場合もあります。気をつけて計数しましょう。

 

 

カウンターを片手に、みんな真剣に計数しています。1視野にプロトゾアが100近くいたという人もいました。

 

順調にプロトゾアを数えているようです。

 

 

あまりに真剣だったので、目が疲れてしまった様子。少し目を休めて・・・さぁ頑張りましょう!

 

こちらは1班のみなさん。

 

 

さすがTA!余裕のVサインです。

 

 

次はSCFA濃度の測定です。

まずはSCFA用のサンプルを準備します。ピペットの使い方も手慣れてきました。

 

 

測定にはガスクロマトグラフィー(=ガスクロ)を使います。

 

ガスクロの中はこんな構造になっているんですね。

 

 

それではSCFAをガスクロに注入していきましょう。まずは、サンプルをシリンジにとって・・・

 

 

初めて使うシリンジに奮闘しています。

 

 

サンプルがとれたら、シリンジをガスクロに刺して・・・

 

 

最後まで押し出します!

 

 

待つこと10分・・・

 

 

ガスクロ分析が終わりました!このチャートを元にして、各SCFA濃度を計算していきます。

 

 

出てきたチャートをExcelに打ち込み、計算します。班員はもちろん、先生も見守っています。

 

 

粗飼料多給と濃厚飼料多給による差が見られたようです。

 

 

3班のみなさん、遅くまでお疲れさまでした!

 

 

 

今回の栄養生理学実験は以上です。

次回はルーメン細菌からのDNA抽出、PCRおよび電気泳動を行います。

 

次回もお楽しみに!

                                                                 (担当:すう)                                                                       

                                                                                                                                               

 

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