慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
★第4回 プロトゾア計数と短鎖脂肪酸(SCFA)濃度の測定
本年度の栄養生理学実験、前半では粗飼料多給条件および濃厚飼料多給条件のヒツジのルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます。
今回はルーメン内のSCFA濃度を測定することで、給与飼料の違いがSCFAの産生量、特に酢酸・プロピオン酸・酪酸の割合に及ぼす影響を明らかにします。
また、あわせてプロトゾアを計数することで、給与飼料が微生物数に及ぼす影響について考察します。
まずはプロトゾア計数です。 プロトゾアは、サンプリング時に固定したものを計数します。 |
計数する前に、核が染まっているプロトゾアを電子顕微鏡で確認します。 |
プロトゾアがたくさんいますね。中には飼料片が染まっている場合もあります。気をつけて計数しましょう。 |
カウンターを片手に、みんな真剣に計数しています。1視野にプロトゾアが100近くいたという人もいました。 |
順調にプロトゾアを数えているようです。 |
あまりに真剣だったので、目が疲れてしまった様子。少し目を休めて・・・さぁ頑張りましょう! |
こちらは1班のみなさん。 |
さすがTA!余裕のVサインです。 |
次はSCFA濃度の測定です。 まずはSCFA用のサンプルを準備します。ピペットの使い方も手慣れてきました。 |
測定にはガスクロマトグラフィー(=ガスクロ)を使います。 |
ガスクロの中はこんな構造になっているんですね。 |
それではSCFAをガスクロに注入していきましょう。まずは、サンプルをシリンジにとって・・・ |
初めて使うシリンジに奮闘しています。 |
サンプルがとれたら、シリンジをガスクロに刺して・・・ |
最後まで押し出します! |
待つこと10分・・・ |
ガスクロ分析が終わりました!このチャートを元にして、各SCFA濃度を計算していきます。 |
出てきたチャートをExcelに打ち込み、計算します。班員はもちろん、先生も見守っています。 |
粗飼料多給と濃厚飼料多給による差が見られたようです。 |
3班のみなさん、遅くまでお疲れさまでした! |
今回の栄養生理学実験は以上です。
次回はルーメン細菌からのDNA抽出、PCRおよび電気泳動を行います。
次回もお楽しみに!
(担当:すう)