慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
★第3回 糖質分解酵素の活性測定
本年度の栄養生理学実験、前半では粗飼料多給条件および濃厚飼料多給条件のヒツジのルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます。
今回はルーメン液のセルラーゼおよびアミラーゼ活性を測定することで、ルーメン内で粗飼料および濃厚飼料が分解されることを実証します。
今回測定するセルラーゼとアミラーゼは、粗飼料の主成分であるセルロースと濃厚飼料の主成分であるデンプンにそれぞれ作用します。 |
前回の実験の合間にルーメン液を摂取した培地ではお米(デンプン)もろ紙(セルロース)もボロボロになったことを確認していました。これらの基質の分解酵素を数値化するとどれくらいになるのでしょう?? |
実験開始です。試験管に各基質およびルーメン液を分注していきます。 |
今回もピペッティングが重要です。 |
混合後は半分は氷上に置き、もう半分は37℃で一時間インキュベートすることで反応を進めます。 |
作業量も多いので班員の協力も重要です。 |
反応終了後、吸光度を測定するためにマイクロプレートにサンプルを分注していきます。間違えないように慎重です。 |
吸光度を測定後Excelでデータ処理をします。 うまく検量線は引けたでしょうか? |
給餌後の酵素活性は粗飼料多給時および濃厚飼料多給時でそれぞれどのように変化していったでしょうか? |
ルーメン内で何が起こっているのか考察を深めていきましょう。 |
今回の栄養生理学実験は以上です。
次回はプロトゾアの計数とVFA濃度の測定を行います。
次回もお楽しみに!
(担当:内堀)