（北林産試）○古田直之、平林 靖、宮﨑淳子
【概要】フェノール樹脂接着剤による針葉樹合板製造時の単板含水率が合板の接着性能に及ぼす影響を調べた。
また、接着剤に添加剤を加えることによる高含水率単板の接着の可能性についても検討した。
P-2）樹木冬芽の越冬過程における可溶性タンパク質の組成変化
（a北大農、b岩手大農寒バイ）○鈴木伸吾a、高橋大輔b、遠藤圭太a、岡田香織a、上村松生b、荒川圭太a
【概要】温帯域に生育する樹木は夏から秋にかけて冬芽を形成する。その後冬芽は自発休眠状態におかれるが、気温の低下に伴い
自発休眠が解除され、強制休眠状態に移行して越冬する。この越冬過程におけるタンパク質の組成変化を調べた。
P-3）シラカンバ材水解物の活性炭処理
（北見工大）○丹治未菜、三浦雅弘、霜鳥慈岳、青山政和、（道総研林産試）原田 陽
【概要】演者らは, 木質バイオマスから希硫酸水解を用いた糖液の生産およびその発酵変換を検討している. 木質物の水解液中には、
ヘミセルロース由来の有機酸、溶出糖脱水生成物、リグニン由来の低分子フェノール類等が副産物として含まれ、これらは糖液の発酵
変換に際して発酵阻害物質としてはたらく. ここでは、シラカンバ材の希硫酸水解で得られた糖液から発酵阻害物質を除去する目的で
活性炭の処理効果を検討したので報告する.
（北大農）○藤田 歩、小泉章夫
【概要】ハルニレを供試木とし、かたどりゲージを用いて測定した断面係数と様々な円断面仮定によるそれを比較し、
断面係数の評価方法を検討した。その上で立木のサイズと幹折れ耐力の関係についても、検討を行った。
（北大農）○川口 新、幸田圭一、宮本敏澄、浦木康光
【概要】本研究では、道内各地で採取したミズナラ緑葉に含まれるリグニンが、質・量ともに地域によって異なるか検討した。
メトキシル基の定量とニトロベンゼン酸化生成物の定量結果を指標として、リグニンの分析を行なった。
P-6）冬季にカラマツ木部に蓄積するデハイドリンタンパク質の機能解析
（北大農）○坂本友陽、岡田香織、鈴木伸吾、宇梶慎子、荒川圭太
【概要】冬季に氷点下温度に曝されるカラマツでは、季節的な低温馴化によって木部ではデハイドリンをコードする遺伝子が複数誘導される。
これらのデハイドリンについて組換えタンパク質を作製し、耐寒性にかかわる機能評価をおこなった。
P-7）鉄触媒炭化したバイオマス炭の導電性フィラーとしての利応用
（北見工大）◯中川健太郎、山本 剛、鈴木京子、鈴木 勉
【概要】様々なバイオマスに鉄触媒を担持して850℃炭化し、酸洗浄や空気酸化などの後処理を行った後成形体とし、
体積抵抗率、インピーダンス、電磁波シールド性能を調べて導電性フィラーとしての原料適性を明らかにした。
P-8）バイオマス利用に適したヤナギ優良品種の選抜に向けた含有成分量の検討
（北林産試）○折橋 健、安久津久、（森林総研育種セ北）福田陽子、矢野慶介
【概要】ヤナギ類の優良品種選抜は、生産量を中心に検討されてきたが、近頃ではバイオマス利用に向けて含有成分も着目されている。
本研究では、生産性に優れたバイオマス品種候補木の成分含有量を検討したので、その結果を報告する。
P-9）タモギタケ白色変異体交雑株からの胞子分離集団とその自家交配株の栽培特性
（北林産試）○宜寿次盛生、米山彰造、原田 陽、佐藤真由美、（鳥取大）奥田康仁、松本晃幸
【概要】タモギタケ白色変異体菌株の白色変異因子、および新たに見出した胞子欠損因子が劣性遺伝することを確認した。
優良菌株と交雑し、白色変異と胞子欠損の各因子をホモに持つ菌株群を作出し、その表現型および栽培特性を検討した。