基礎生物学II (担当:秋元)平成21年度 定期試験問題   01.29.2010

問1
(1) (  )内に適切な語句を当てはめよ。
動物が空腹で、ストレスなく、休息している状態かつ非成長の状態において必要とする単位時間当たりのエネルギー量のことを( A )という。鳥類やほ乳類のような( B )動物では、( C )熱により体は温められ体温は狭い温度範囲に維持されるため、これらの動物の( A )は体からの熱の( D )量によって大きな影響を受ける。さらに、体からの熱の( D )量は、体の( E )に比例し、一般には体重の( F )乗に比例するといわれている。従って、体重の大きい動物ほど、体重当たりの熱の( D )量が( G )。

(2) 反すう動物の消化システムの特徴を150字以内で簡潔に記述せよ。

(3) ウィルスは生物か否か? その理由も100字程度で述べよ。

(4) (  )内に適切な語句を当てはめよ。
動物体の組織は、上皮組織、筋組織、( A )、神経組織の4種類に大別されるが、( A )は、( B )由来の細胞とその間を埋める豊富な( C )からなる。

問2
(1) 祖先形質(旧形質,原始形質)と派生形質(新形質,子孫形質)の違いを説明せよ.説明にあたっては,祖先形質と派生形質がどのような手順で区別されるのか,またそれぞれが系統関係の推定の際にどのような価値を持つのかについても述べよ.

(2) 生物の最も高次の分類体系には,3つの超界(Domain)に分ける体系と,6つの界(Kingdom) に分ける体系がある.3超界,6界の名称を述べよ.

問3
(1) 以下の空欄に適切な語句、数字を記入せよ。
・生態系の物質循環に関して、陸上から大気に行く水の A %は植物の蒸散作用によるものである。一方、毎年、大気の二酸化炭素の B %が植物によって固定され、炭水化物に変化する。

・生態系の栄養段階において、上位段階から下位段階に影響が及び、生物の個体数が変化する場合を C 効果と呼ぶ。
・日本列島の生物の多様性が高い要因の一つとして、氷河期においても日本列島は D の影響を受けたため、生物相が破壊を免れたことが挙げられる。氷河期に生物相が破壊されず、温帯性の生物が生き残った地域を E と呼ぶ。

(2) 有性生殖は、多くの生物種に見られる繁殖の様式である。有性生殖には、無性生殖に比べて、不利な点があるにもかかわらず、なぜ有性生殖を行う生物種が多いのかを説明しなさい。解答の際に、有性生殖の不利な点、有利な点に言及すること。

(3) 以下の遺伝学の用語を、実例を挙げて説明せよ
(a) 複対立遺伝子
(b) 遺伝的浮動
(c) 偽遺伝子
(d) 血縁度
(e) 母性効果