秋の畑撤収&ビーツ試食会2009

秋、畑の片付け。
ということで、今年一年、DNA, RNA, あるいはタンパク質を抽出してきた残りの
テンサイ、フダンソウ、家畜ビート、及び野生種を収穫しました。
収穫時期は明らかに逸しているけれど、意外と美味しく食べられるのでは?と思い、
ビーツと、その仲間たちを食べてみました。
頂いた遺伝資源についてジーンバンクの記述が正しいかどうか確認する大切な作業でもあります(こっちが目的)。

 

 

 

 青空に映える青つなぎ二人。

 後ろから。

 ホント、晴れの日を待って作業して良かった。

 

 撤収作業の写真はここまで。
優雅そうな写真しか載せてないですが、
実は結構頑張って働きました。

 泥んこセラピー(嘘)。

 

 

 とりあえず、最も美味しそうな色に見えた
オレンジ色のものから。
実は観賞用ビート?

 切ってみた時点で、においからして食用とは思えず・・・。とりあえず、
薄く切って水にさらしてみる。

 試食会場へ。
評判悪し。土臭い。なんとなく甘いけど。
でも、これは食用ではない(実感)。

 

 

 

 次は明らかな食用のものを。
赤ビーツです。
明らかに収穫時期は逸していますが、
食用なだけあって、期待が持てます。

 茹でるとこんな感じ。
ちなみに、塩漬けもしてみました。
個人的には結構おいしいと思ったんですが、
あまり評判はよろしくありませんでした。

 チンすると汁が出ず、きれいに簡単に
柔らかくなることが判明。
茹でとうきびの芯の匂い(個人的感想)。
さすが食用。結構おいしく食べられます。
お皿にマヨネーズが載っていることが、食用であることを実感したなによりの証拠です。

 

 

 次は、白いビーツ。
これも食用。

 これもチンで火を通す。
ラップしてチンするだけ。
簡単です。お試しあれ。

 赤ビーツと同じく、さすが食用です。
おいしい。特に、観賞用ビートを食べてから
これを食べると『食用』の有難味を感じます。

 

 

 

 次はテンサイ。本当は砂糖を作る材料ですが、きっと甘くて美味しいだろうと予想。
収穫したばかりだから"あく"も少ないだろうと予測。『採ったばかりのタケノコ理論』。

 生で美味しいんじゃないかと思いきや、
土臭い・・・。ほんのり甘いけど。
そして、繊維質がいつまでたっても
口に残ります。
サラダに入れる部類のものではないと実感!

 茹でると・・・、生よりはいいけれど、
決して美味しくはない・・・。
ホント、育種ってすごいですね。
雑多な集団から用途に合ったものを選抜して育成してきた育種家のセンスに驚きます。
特に、ビーツの選抜に関わった育種家には、心から感謝します。
皆様のお陰で、今日私たちは
土臭くないビーツが食べられるのです
(なんて言うほど、ビーツを日常的に食べはしないんですが・・・。)。

 

 

 

 おっかなびっくり試食したり、
(ちなみに、ここが調理場です。)

 話し合いをしてみたり、
(六割がた嘘。まったりしてるだけ。)

実験中のメンバーを捕まえて
試食させてみたり。

   

大変楽しい試食会でした。
次回があれば、今度は、時期を逸していないビーツの試食会がしたいですね。



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