* Cell Cycling and Cell Enlargement in Developing Leaves of Arabidopsis [#d20260c5]
 
 -日時:7月1日(金) 15:00-
 -場所:?
 -発表者:高橋信行
 
 ** 引用 [#h03b0adf]
 -Development Biology 215, 407-419 (1999)
 
 ** Abstract [#sda226c3]
 細胞分裂は植物の発達において重要な役割を果たす。その例は、(1)器官形成、(2)組織内の細胞増殖、(3)細胞分化である。この研究では、モデル植物であるシロイヌナズナの野生種の成長の各段階における、細胞分裂の空間的および時間的パターンの特徴を明らかにするために、βグルクロニダーゼレポーター−サイクリンを利用した。この研究では葉の発達と葉身形成における重要な形態形成的現象が、葉原基周縁の細胞分裂の局在性と高い関連があることを示した。しかし、組織の層は周縁部以外の分裂細胞の分布が広がることでつくられる。葉の展開の期間中、組織増殖は強い勾配を示す。組織層により細胞分裂パターンが異なる:表皮層に隣接する表層の細胞の分裂と比較すると葉肉の柵状組織前駆体の細胞分裂は長期に渡り、分裂終了時の各細胞の大きさは異なる。気孔と維管束組織の形成と、前駆体のうちから直接的に関連する細胞分裂は葉の展開期間を通して続く、この研究の結果から、葉の形態形成、細胞増殖の組織特異的なパターン、そして細胞分化に関連する細胞周期の進行は葉の発達期間に一斉に起こり、特有の調節経路がそれぞれの段階で機能しているのということが示された。
 
 * チリ南部Conguillio National Park内のNothofagus老齢林における林分・樹齢構造と肥大成長経過-Stand structure and dendroecology of an old-growth Nothofagus forest in Congullio National Park,south Chile [#yb7ebb7d]
 -日時:7月1日(金) 15:00-
 -場所:未定
 -発表者:野々田秀一
 
 ** 文献 [#x00db3b7]
 + William Pollmann. 2003. Stand structure and dendroecology of an old-growth Nothofagus forest in Congullio National Park,south Chile
 . Forest ecology and Management. 176: 87-103.
 
 ** Abstract [#hc42670e]
 本論文はチリ南部のN.alpinaが優占するNothofagus林(0.12ha)において,N.alpinaとN.dombeyiの535年間の長期的な更新パタンと動態を林分構造と年輪年代学的手法を用いて明らかにした。具体的には直径頻度分布、DBH−age関係、肥大成長パタンの解析を行った。73個体の¥150〜535年間の肥大成長パターンから決定された、過去の撹乱の発生年と現在明らかになっている調査地周辺の撹乱履歴と照らし合わせた結果、N.alpinaとN.dombeyiは1640年に発生したVolcan Llimaという活火山の噴火後に更新、成長が著しく促進されたことが明らかになった。また肥大成長パタンの解析から、調査地の林分は地域的暴風や火山噴火、枯死などの撹乱によって頻繁に林冠ギャップが発生しておりN.alpinaとN.dombeyiが長期的に更新、生残可能であった。一般的にチリ南部の森林では、N.alpinaは典型的な先駆樹種とされ、大規模撹乱後に一斉更新し、同齢林を形成するとされ、いずれはLaurelia phillipiana‐Saxegothaea conspicua極相林に遷移すると言われるが、N.alpinaは中、小規模撹乱が繰り返し発生することで500年以上も優占することが明らかになった。
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分野ゼミ/文献紹介ゼミ/2005-07-01 vol.15 の変更点