鈴木 依子(Suzuki Yoriko)

卒論テーマ

ヤマグワの性表現について

 ヤマグワは、「雌雄異株まれに同株」などと図鑑に記載されているように、性表現が曖昧にしかわかっていません。しかし、性表現は植物の繁殖戦略を知る上で重要です。雄個体と雌個体だけ、または両性個体だけでも繁殖はできるはずなのに、雄、雌、両性の3種類が存在しているのか、それには何か理由があるはずです。
 去年の稲垣さん(M1)の調査で、北大構内にも雄個体と雌個体、それに両性個体があることがわかりました。そこで、それらはそれぞれどのくらいの割合で存在するのか、性表現にサイズ依存性や環境依存性はあるのかどうかを調べることにしました。つまり、サイズが小さい頃はコストのかからない雄花序をつけ、大きくなると雌花序をつけるようになる、とか、明るい環境では雌花序をつけ、暗いところでは雄花序をつける、などの一定の傾向が何かしらあるのではないかとにらんでいるわけです。
 性決定要因を調べることで、ヤマグワの繁殖戦略の一端を明らかにすることが狙いです。  

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鈴木依子 のバックアップ(No.1)