飯島勇人「倒木上における更新初期段階のエゾマツとトドマツの生残および成長に環境条件が与える影響」

関根加奈子「イタヤカエデの種子生産とその制限要因(仮)」

富田基史「分子生態学的手法を用いた樹木の繁殖構造の解析(仮)」

要旨

樹木の性配分に関しては,これまでサイズ依存性の観点から様々な仮説が提唱されてきたが,これらの理論にあてはまらない現象も多く,また豊凶や個体内変異などサイズ依存性では説明できない要因も多い.そこで,この研究では,分子マーカを用いた野外集団の親子鑑定を行うことで,実際の集団の性比がどのように変化しているかを解明し,実証的な性配分モデルを開発してみたい.現在のところ,実生個体群から推定される親個体の性比に影響する要因としては,以下のようなものを想定している.

  1. サイズ依存的要因
    1. 樹高 stature effect
    2. バイオマス fecundity effect
  2. サイズ非依存的要因
    1. 繁殖投資の年変動
    2. 先天的(遺伝的)な差
    3. 自殖由来個体への淘汰圧
    4. 繁殖器官への投資(戦略)→実生個体群の遺伝構造(結果)にいたるまでの機会的な浮動
    5. サンプリング誤差

モデリングには,階層化ベイズモデルという統計手法が使えそうなので現在研究中だが,よく理解できない.盲目的に使うことは可能かもしれないが….

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分野ゼミ/2005年度研究計画ゼミ/2005-04-22 vol.2 のバックアップ(No.5)