* チリ南部Conguillio National Park内のNothofagus老齢林における林分・樹齢構造と肥大成長経過-Stand structure and dendroecology of an old-growth Nothofagus forest in Congullio National Park,south Chile [#yb7ebb7d]
 -日時:7月1日(金) 15:00-
 -場所:未定
 -発表者:野々田秀一
 
 ** 文献 [#x00db3b7]
 + William Pollmann. 2003. Stand structure and dendroecology of an old-growth Nothofagus forest in Congullio National Park,south Chile
 . Forest ecology and Management. 176: 87-103.
 
 ** Abstract [#hc42670e]
 本論文はチリ南部のN.alpinaが優占するNothofagus林(0.12ha)において,N.alpinaとN.dombeyiの535年間の長期的な更新パタンと動態を林分構造と年輪年代学的手法を用いて明らかにした。具体的には直径頻度分布、DBH−age関係、肥大成長パタンの解析を行った。73個体の¥150〜535年間の肥大成長パターンから決定された、過去の撹乱の発生年と現在明らかになっている調査地周辺の撹乱履歴と照らし合わせた結果、N.alpinaとN.dombeyiは1640年に発生したVolcan Llimaという活火山の噴火後に更新、成長が著しく促進されたことが明らかになった。また肥大成長パタンの解析から、調査地の林分は地域的暴風や火山噴火、枯死などの撹乱によって頻繁に林冠ギャップが発生しておりN.alpinaとN.dombeyiが長期的に更新、生残可能であった。一般的にチリ南部の森林では、N.alpinaは典型的な先駆樹種とされ、大規模撹乱後に一斉更新し、同齢林を形成するとされ、いずれはLaurelia phillipiana‐Saxegothaea conspicua極相林に遷移すると言われるが、N.alpinaは中、小規模撹乱が繰り返し発生することで500年以上も優占することが明らかになった。
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