Cell Cycling and Cell Enlargement in Developing Leaves of Arabidopsis

引用

Abstract

細胞分裂は植物の発達において重要な役割を果たす。その例は、(1)器官形成、(2)組織内の細胞増殖、(3)細胞分化である。この研究では、モデル植物であるシロイヌナズナの野生種の成長の各段階における、細胞分裂の空間的および時間的パターンの特徴を明らかにするために、βグルクロニダーゼレポーター−サイクリンを利用した。この研究では葉の発達と葉身形成における重要な形態形成的現象が、葉原基周縁の細胞分裂の局在性と高い関連があることを示した。しかし、組織の層は周縁部以外の分裂細胞の分布が広がることでつくられる。葉の展開の期間中、組織増殖は強い勾配を示す。組織層により細胞分裂パターンが異なる:表皮層に隣接する表層の細胞の分裂と比較すると葉肉の柵状組織前駆体の細胞分裂は長期に渡り、分裂終了時の各細胞の大きさは異なる。気孔と維管束組織の形成と、前駆体のうちから直接的に関連する細胞分裂は葉の展開期間を通して続く、この研究の結果から、葉の形態形成、細胞増殖の組織特異的なパターン、そして細胞分化に関連する細胞周期の進行は葉の発達期間に一斉に起こり、特有の調節経路がそれぞれの段階で機能しているのということが示された。


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分野ゼミ/文献紹介ゼミ/2005-07-01 vol.15 のバックアップ(No.1)