大沼 直樹(ohnuma naoki)

自己紹介

研究テーマ

卒業論文 風害後50年間の落葉広葉樹林の林分回復過程
キーワード 大規模撹乱、長期動態、風害

 撹乱は、既存の森林構造を変え更新を促進する現象です。撹乱の種類、規模と構成樹種の更新様式の違いによって撹乱後形成される森林構造は異なり、撹乱は森林の動態を考える上で重要な現象といえます。
 北海道では台風が最も主要な天然撹乱であるといわれており、道内の森林は数十年に一度の台風による大規模撹乱後に成立したものが多いと考えられます。よって風害後の森林の発達メカニズムを明らかにすることは、北海道の林分動態の解明につながると言えるでしょう。
 森林の発達過程を明らかにするためには長期的研究が重要であることが近年認識されるようになってきました。
 1990年代に入ってからは林分動態の継続研究も数多く見られますが、まだ継続年数の少ない研究が多く、数十年規模の研究は少ないです。また撹乱レジームや個々の樹種特性、初期更新動態は明らかになりつつありますが、林分や個体群毎の胸高直径や胸高断面積の成長量、枯死量、進界量といった、より詳細な林分構造の動態を解明するために必要なデータは、まだ不足しています。
 こうした中で、自分は卒論で苫小牧研究林の落葉広葉樹林での風害後50年目の継続調査を行いましたが、このデータは50年間の動態を個体レベルで追っており、詳細な林分構造の解明が可能であるという点で大変貴重です。撹乱後の個体群の成長様式が明らかになることで、広葉樹林の林分発達過程の一端が明らかになるといえるでしょう。修士論文では、空間分布の解析を通じて広葉樹林の発達過程をより明らかにすることや、推移行列を用いて近未来の発達を予測することを目指しています。
 下の写真は1954年の洞爺丸台風による撹乱を受けた直後の苫小牧研究林(左)と、2004年の風害後50年が経過した苫小牧研究林(右)。

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林学会発表に用いたポスター(保存してご覧ください)

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