*小林真（Makoto KOBAYASHI） [#jfbd9728]
 
 English Page is Here!!-[[Kobayashi-Eng]]：
 
 &ref(HP-intro.jpg);~
 
 日本学術振興会特別研究員（DC・農学）~
 
 連絡先：
 e-mail:baobab@for.agr.hokudai.ac.jp~
 tel: 011-706-4180~
 出身：茨城県・五霞村~
 趣味：登山、一人旅~
 好きな食べ物：茶碗蒸し~
 特技:ロシア語少々, マダガスカル語少々~
 
 **研究テーマ『森林生態系内における炭の役割に関する研究』[#qdd7cc47]
 
 ●キーワード：山火事の頻発による森林への影響を明らかにしたい！~
 ●キーワード：山火事の頻発による森林への影響メカニズムを明らかにしたい！~
 
 ・山火事は北方林における主要な撹乱要因であり林相の成立に重要な役割を持っています。しかし近年、人為的な要因による山火事発生様式(fire regime)の変化がおこり生態系への影響が懸念されています。影響を正しく理解するためには、各山火事による森林への影響メカニズムについて詳細に理解する必要があります。~
 ・山火事は北方林における主要な撹乱要因であり林相の成立に重要な役割を持っています。~
 しかし近年、人為的な要因による山火事発生様式の変化がおこり山火事後の植生回復過程への影響が懸念されています。~
 影響の正しく理解には、各山火事による森林への影響メカニズムについて詳細に理解する必要があります。~
 
 ***着眼点：山火事跡地に生成される『炭』を通じた影響メカニズムに注目[#qdd7cc47]
 
 ・炭は近年、さまざまな分野(作物生産、バイオレメディエーションなど)でその役割が注目されているバイオマス資材です。~
 　注目される理由は、炭のもつ孔質な構造による物質吸着能です。~
 ・山火事跡地には炭が大量に存在します。~
 
 ・植物の成長に関しては、土壌中の養分, また根や外生菌根菌の菌糸の伸長を阻害する物質を吸着することで
 　根系へ正の効果をもたらし、個体全体の成長へ正の影響を与えているとされています。~
 ・炭は近年、さまざまな分野(作物生産、バイオレメディエーションなど)でその役割が注目されているバイオマス資材ですが~
 　注目される理由は、炭のもつ多孔質な構造による物質吸着能です。~
 
 ・そのような炭が山火事跡地には大量に存在します。
 ・また、一概に『炭』といっても山火事跡地には様々な材料、燃焼温度、生成してからの時間、量の炭が存在します。~
 ・それぞれによって山火事後に更新・成長する植物へ与える影響も異なることが予想されますが未だ、研究例は限られています。~
 ・本研究では土壌養分、外生菌根菌を通じて山火事後に更新する樹木へ与える影響に注目。
 ・炭はその吸着能により、土壌中の養分の保持、 また根や外生菌根菌の菌糸の伸長を阻害する物質を吸着することで~
 　植物の根系へ正の効果をもたらし、個体全体の成長へ正の影響を与えるとされています。~
 
 ***How to Approach? -実験室から現場まで-~ [#f93e5149]
 ・このような炭ですが、材料、燃焼温度、生成してからの時間などによって性質は異なることが報告されており~
 　その植物への影響は異なることが予想されますがその点について詳しく調べられた研究は限られています~
 
 ・ポット実験による様々な炭が植物の成長へ与える影響メカニズム評価~
 ・山火事発生様式の変化は燃焼頻度や温度の変化につながることが知られており、~
 発生する炭の性質へも影響することが予想されます。~
 
 ***山火事発生様式の変化は、生成される炭の性質の変化を通じて火災後の植生回復へ影響を与えているのか？~ [#kd1c6197]
 
 ・本研究ではさまざまな炭が土壌養分・外生菌根菌を通じて山火事後に更新する樹木へ与える影響に注目し研究を進めています。~
 
 ●　How to Approach? -実験室から現場まで-
 
 ・様々な炭が植物の成長へ与える影響のメカニズムを評価(ポット実験)~
 ・山火事跡地の調査(札幌市硬石山、極東ロシア、アラスカ)~
 ・ポット実験と野外をつなぐ野外操作実験―天塩研究林での火入れ実験~
 
 ***これまでの研究 [#qdd7cc47]
 
 �ゞ謀譽蹈轡△凌帽�混交林における山火事後の炭素貯留量の推定~
 
 ��火災の頻発が異なる耐火性・火災後の更新戦略を持つ樹種に与える影響メカニズム(Makoto et al. 2007)
 ��火災の頻発が異なる耐火性と火災後の繁殖戦略を持つ樹種に与える影響メカニズム(Makoto et al. 2007)
 
 �２从匕紊棒�立する様々な林床環境における種子発芽特性を調べた(小林ら2007)~
 �２从匕紊棒�立する様々な林床環境における種子発芽特性の調査(小林ら2007)~
 
 ��山火事や伐採によって衰退している針葉樹樹種(チョウセンゴヨウ)について光・養分利用特性を調べた（Makoto and Koike 2007）~
 ��山火事などによって衰退している針葉樹(チョウセンゴヨウ)の資源利用特性の調査(光・養分利用特性)（Makoto and Koike 2007）~
 
 ***これまで/現在/これから混ぜていただいているプロジェクト[#qdd7cc47]
 
 �．蹈轡∨綿�林における炭素蓄積量と炭素固定速度推定に関する研究~
 環境省（地球環境総合推進費　B-053）H17-19 (代表：森林総合研究所(当時)―澤田治雄）(極東ロシアアムール州にて)
 
 ��極東アジア地域カラマツ林にける炭素および物質動態と環境変化影響に関する研究~ 
 文部科学省科学研究補助金　基盤研究Ａ（代表：佐藤冬樹) : H17-19  (極東ロシアアムール州にて)
 
 ��アラスカにおける虫害の大発生と山火事との関係に関する研究~
 Arctic Research used with IARC-JAXA Information System (虫害班：代表：谷宏) H20-22 (南アラスカ・キーナイ半島にて)
 
 など。
 
 ***研究業績[#qdd7cc47]
 
 1）–-論文など-
 
 Kayama, M., Makoto, K., Nomura, M., Sasa, K. Koike, T. (2009) Growth characteristics of Sakhalin spruce ('''Picea glehnii''') planted on the northern Japanease hillsides expoxed to strong winds. Trees. 23: 10.1007/s00468-008-0263-2 
 
 Kim YongSuk, Yi MJ, Lee YY, Makoto K, Son Y (2008) Esitimation of carbon storage, carbon inputs and soil CO2 efflux of alder plantations on granite soil in central Korea: comparison with Japanese larch plantation. Landscape and Ecological Engineering, DOI:10.1007/s11355-008-0056-01. 
 
 Makoto, K., Nemilostiv, Y.P., Zyryanova, O.A., Kajimoto, T., Matsuura, Y., Yoshida, T., Satoh, F., Sasa, K., Koike T.(2007) Regeneration after forest fires in mixed conifer broad-leaved forests of the Amur region of Far Eastern Russia: the relationship between species specific traits against fire and recent fire regimes. Eurasian Journal of Forest Research. 10(1): 51-58.
 
 Zyryanova, O.A., Yaborov, V.T., Tchikhacheva, T.L., Koike, T., Makoto, T., Matsuura, Y., Satoh, F., Zryanov, V. (2007) The structure and biodiversity after fire disturbance in '''Larix gmelinii''' (Rupr.) Rupr forests, Northern Asia. Eurasian Journal of Forest Research. 10(1): 19-29.
 
 Makoto, K.  Koike, T. (2007) Effects of nitrogen supply on photosynthetic and anatomical changes in current-year needles of '''Pinus koraiensis''' seedlings grown under two light regimes. Photosynthetica 45: 99-104.
 
 
 2)–日本森林学会北海道支部会論文集- 
 
 小林真・金容ソク・小島康夫・玉井裕・小池孝良 (2009)土壌中の炭の分布様式がグイマツ実生の成長へ与える影響.日本森林学会北海道支部論文集57
 
 小林真・金容ソク・松井克彦・野村睦・柴田英昭・里村多香美・上浦達也・北條元・高橋廣行・小塚力・坂井励・高木健太郎・佐藤冬樹・笹賀一郎・小池孝良(2008)火入れ処理が北海道のササ地における土壌のリンと窒素の動態へ与える影響. 日本森林学会北海道支部論文集　56: 29-32.
 
 松並志郎・小林真・里村多香美・渡邊陽子・菅田定雄・市川一・北條元・山ノ内誠・門松昌彦・秋林幸男・笹賀一郎・小池孝良（2008）ニセアカシアの侵入初期過程における根系動態―天塩・中川・札幌研究林での予備調査―.日本森林学会北海道支部論文集　56: 13-16.
 
 小林真・Bruanin S. V.・ Naumenko, A. Y.,・Nemilostiv, Y. P.・吉田俊也・佐藤冬樹・笹賀一郎・小池孝良 (2007) 山火事後に形成される様々な林床環境がグイマツ・ヨーロッパアカマツ･エゾマツ種子の発芽に与える影響. −極東ロシア・アムール州の事例−. 日本森林学会北海道支部論文集. 55: 23-25.
 
 小林真・池東��・笹賀一郎・佐藤冬樹・吉田俊也・小池孝良 (2006) 異なる栄養・光環境下で生育したチョウセンゴヨウマツ稚樹の光合成特性の評価. 日本森林学会北海道支部論文集 54:73-75. 
 
 池東��・小林真・森井紀子・李明鐘・申東・香山雅純・北岡哲・崔東壽・小池孝良 (2006) 台風14号による撹乱がチョウセンゴヨウマツ前生稚樹の光合成特性に及ぼす影響−韓国・江原大学校演習林の事例−. 日本森林学会北海道支部論文集 54:76-78. 
 
 
 2)–Proceedings・総説-
 
 Makoto, K., Semyon, V. B., Nemilostiv, Y. P., Prokopchuk, V. F., Kajimoto, T., Yojiro Matsuura, Y., Toshiya, T Y., Satoh, F., Sasa, K., Koike, T. (2008) The carbon accumulation rate in mixed conifer-broad leaved forests in the southern part of Russian Far East. Proceed. of The First International Symposium on Arctic Research (ISAR-1). 4-6 November 2008, Tokyo, Japan. Pp 364-367. 
 
 Makoto, K., Shibata, H., Kim Y.S., Satomura, T., Takagi, K., Nomura, M., Satoh, F., Sasa, K., Koike, T. (2008) Effects of experimental burning on the soil nutrient concentrations in white birch forest in Hokkaido, northern Japan - a method of experimental burning in Japan- Proceed. Int. Confer. Sustainable Agr., Food, Energy & Industry (ICSA 2008), Sapporo, Japan. (online available). http://www.agr.hokudai.ac.jp/ICSA08/downloads/ICSA2008_Proceedings_ver.3.pdf
 
 Makoto, K., Shibata, H., Kim Y.S., Satomura, T., Takagi, K., Nomura, M., Satoh, F., Sasa, K., Koike, T. (2008) The effects of charcoal removal on short term soil nutrient dynamics after experimental burning in the Betula platyphylla forests, northern Japan. Proceed. "The ’88 Fires: Yellowstone and Beyond" in Jackson, Wyoming on September 22-27, 2008. Pp 124-125. 
 
 小林真・唐木貴行 (2008) 火災が土壌特性に与える影響に関する国際会議に参加して．北方林業 60:32-35.
 
 Makoto K. Nemilostiv Y. P. Kajimoto T. Matsuura Y. Yoshida T. Satoh F. Sasa K. Koike T.(2005) Regeneration and the recovery of aboveground biomass after forest fires in mixed conifer-broadleaf forests, Far Eastern Russia. Proceedings of 2nd CTC Joint Symposium. Blagoveshchensk, Russia. 
 
 小林真 (2005) 韓国で発生した風害、山火事による大規模撹乱跡地の植生回復と更新の視察. 北方林業 57:265-268.
 
 小林真 (2006) ロシア極東南部の針広混交林における山火事後の森林再生に関する研究のはじまり. 北方林業　58:80-83. 
 
 3)–国際学会での発表-
 
 –口頭発表-
 
 Makoto K. Nemilostiv Y. P. Kajimoto T. Matsuura Y. Yoshida T. Satoh F. Sasa K. Koike T.; Regeneration and the recovery of aboveground biomass after forest fires in mixed conifer-broadleaf forests, Far Eastern Russia. CTC Joint Symposium. Blagoveshchensk, Russia. October, 2006. 
 
 Makoto K. Bruanin S. V. Serikawa K. Kushida K. Kajimoto T. Matsuura Y. Zryanova O. A. Yaborov V. T. Nemilostiv Y. P. Yoshida T. Satoh F. Sasa K. Koike T.; A cooperative study on the effect of forest fires on forest carbon flux in Amurskaya oblast: A hot spot of the man-made frequent fires. First International Northeast Asia Forest Fire Conference, Khabarovsk, Russia. October, 2006. 
 
 –ポスター発表-
 
 Makoto, K., Semyon, V. B., Nemilostiv, Y. P., Prokopchuk, V. F., Kajimoto, T., Yojiro Matsuura, Y., Toshiya, T Y., Satoh, F., Sasa, K., Koike, T. (2008) The carbon accumulation rate in mixed conifer-broad leaved forests in the southern part of Russian Far East. Proceed. of The First International Symposium on Arctic Research (ISAR-1). 4-6 November 2008, Tokyo, Japan. Pp 364-367.
 
 Makoto, K., Shibata, H., Kim Y.S., Satomura, T., Takagi, K., Nomura, M., Satoh, F., Sasa, K., Koike, T. (2008) The effects of charcoal removal on short term soil nutrient dynamics after experimental burning in the Betula platyphylla forests, northern Japan. Proceed. "The ’88 Fires: Yellowstone and Beyond" in Jackson, Wyoming on September 22-27, 2008. Pp 124-125. 
 
 Makoto. K, H. Shibata, Y. Kim, T. Satomura, K. Takagi, M. Nomura, F. Satoh, K. Sasa, and T. Koike. Effects of experimental burning on the soil nutrient concentrations in white birch forest in Hokkaido, northern Japan. The International Conference on Sustainable Agriculture for Food, Energy and Industry 2008 (ICSA2008), 2-6 July 2008, Sapporo, Hokkaido, Japan 
 
 Makoto, K. Ji, D. Sasa, K. Satoh., F. Yoshida, T. Koike. T.; Photosynthetic performance in five needles’ pine ('''Pinus koraiensis''') seedlings as affected by the combination of light and nitrogen. EAFES2, Niigata, Japan, March 2006. 
 
 4)–国内学会での発表- 
 
 – 口頭発表-
 
 小林真・金容奭・小島康夫・玉井裕・小池孝良. 土壌中の炭の分布様式がグイマツ実生の成長へ与える影響.日本森林学会北海道支部会, 札幌, 2008年11月.
 
 小林真・金容ソク・松井克彦・野村睦・柴田英昭・里村多香美・上浦達也・北條元・高橋廣行・小塚力・坂井励・高木健太郎・佐藤冬樹・笹賀一郎・小池孝良. 火入れ処理が北海道のササ地における土壌のリンと窒素の動態へ与える影響. 日本森林学会北海道支部会, 札幌, 2007年11月.
 
 小林真・Nemilostiv Y.P.・梶本卓也・松浦陽次郎・鷹西俊和・小塚力・上浦達也・小宮圭司・吉田俊也・佐藤冬樹・笹賀一郎・小池孝良;極東ロシアの針広混交林における近年の山火事レジームが森林の現存量・植生に与える影響．第118回日本森林学会, 福岡, 2007年4月． 
 
 小林真・池東��・笹賀一郎・佐藤冬樹・吉田俊也・小池孝良; 異なる栄養・光環境下で生育したチョウセンゴヨウ稚樹の光合成特性の評価. 日本森林学会北海道支部会, 札幌, 2005年11月. 
 
 池東��・小林真・森井紀子・李明鐘・申東憼・香山雅純・北岡哲・崔東壽・小池孝良; 台風14号による撹乱がチョウセンゴウ前生稚樹の光合成特性に及ぼす影響−韓国・江原大学校演習林の事例−. 日本森林学会北海道支部会, 札幌, 2005年11月. 
 
 池東��・小林真・北岡哲・李明鐘・小池孝良; 台風による撹乱跡地におけるチョウセンゴヨウ前生稚樹の光合成応答. 日本森林学会, 東京, 2006年4月. 
 
 など。
 
 –ポスター発表-
 
 小林真・Kim Yong-Suk・里村多香美・柴田英昭・高木健太郎・野村睦・佐藤冬樹・笹賀一郎　小池孝良；炭は火入れ後の土壌の養分動態にどのような影響を与えるのか？-北海道の森林における火入れ実験の結果より−　第55回日本生態学会福岡大会 2008年3月.
 
 小林真・Zyryanova O.A.・Masyagina O.V.・Yaborov V.T.・Nemilostiv Y.P.・梶本卓也・松浦陽次郎・鷹西俊和・上浦達也・吉田俊也・佐藤冬樹・笹賀一郎・小池孝良 極東ロシアの針広混交林に発生した山火事後の初期現存量推定．第117回日本森林学会, 東京, 2006年4月．
トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
小林真 のバックアップ差分(No.25)