研究紹介/植物生理生態学

火災実験

2007年7月、念願の火災処理実験を開始。北大北方生物圏フィールド科学センター・天塩研究林の野村林長、上浦班長、北條班長、高橋職員らの慎重かつ大胆なご指導の下、地元の役場と消防団、北大森林科学の学生さん等の協力を得て、ついに実験開始。大規模な火入れ実験が行われた。

火入れ試験への道

火入れ準備.jpg

図.1: 火入れ前の試験地の様子。ここ無名沢は、1920年代、1960年代に火災を経験した後に成立したシラカンバ林。一部、植栽したカラマツ老木も混交する。
燃えやすいシラカンバの樹皮をつたった樹冠火発生を予防するため、立木にはトタンを捲いた。

図.2: 多数の消防ポンプを駆使した万全の防火体制を布いた。延焼を防ぐ2重3重の慎重さが研究林の技術力である

火入れ開始

着火.jpg

図.3:火入れ開始。猛烈に緊張がはしる。延焼防止が最大の鍵。慎重に慎重に。
図.4:火入れ! 恐ろしい勢いで火が走る。でも思ったほどではない。 地表火とはこのような内容か。でも、幹が焦げて延焼があっては大変。トランが護ってくれるはず!

延焼後

炭化.jpg

図.5:幹への延焼が生じぬように!
図.6:火がようやく収まった。待望の「炭」が!火入れ跡地の地表面の炭化物。土壌特性、植生回復への影響は?

野外での大規模操作実験・第一歩は成功!

実験後.jpg

協力くださった、天塩研究林のテクニカル・スタッフ、研究室の後輩たち そのにも沢山の方々に、お世話になり、無事に「火入れ」を終えることができました!!
(小林真)

なお、このサイトでは温室効果ガスフラックス(CO2, CH4, N2O)については森林総合研究所、北大農学院・環境資源学専攻・土壌学研究室との共同で、土壌微生物の動態については北大北方生物圏フィールド科学センター研究員の里村氏との共同により調査開始しております。

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火災実験 のバックアップ(No.4)