緑の風・木枯らし

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北海道国有林の施業動向 080325

「地域管理経営計画等に関する懇談会」での森林施業の新動向。
平成19年度は石狩空知,上川北部,後志胆振の地域管理計画の編成年度でしたが,その地域管理経営計画において森林施業の新動向が示されました。それは端的に言って,3つの森林経営計画区において,資源の循環利用林を0%から2%に下げるとともに,天然林の伐採をほぼ止めて伐採は人工林の間伐にのみとするというものです。
 この背景には自然保護団体からの天然林伐採に関する激しい批判があり,それへの対応という側面があるとともに,生物多様性条約への対応があると思われます。
 懇談会の席上では,

  1. 国有林の意義として資源的側面を重視すべきではないか,
  2. 温暖化防止との関係では木材生産機能が重視されているのではないか,
  3. 国有林の70%を占める天然生林を施業の対象にしないというのは極端すぎる.

という意見もでましたが,国有林の施業方針は懇談会としては了承されました。林業再生を重視する山田局長が就任されて北海道国有林の施業方針がどうなるかも注目されましたが,一層の公益的機能重視の方針が示されました。内容的には河野京大名誉教授(北大農業生物出)が主張している「天然林は伐採せず,伐採は人工林に限定すべきである。」とするものとほぼ同じものとなっています。・・・I名誉教授情報


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緑の風・木枯らし08 のバックアップ(No.2)