百合が原公園の紹介
百合が原公園は札幌市北区にある札幌市を代表する都市公園の一つです。都市公園とは国もしくは地方公共団体が設ける公園または緑地で都市公園法において定義された施設のことである。当公園の平均気温は9.3°C、年平均降水量は1130.5 mm、敷地面積は25.4 haであり、このうち植生区が15.0 ha(花壇、芝生、樹林はそれぞれ2.6、5.2、7.1 ha)を占めます。土壌タイプは沖積グライ土です。
札幌市では、「緑のリサイクル事業」を平成10年から実施しており、低環境付加で循環型の公園管理を目指しています。百合が原公園はこの事業の対象となっており、堆肥化施設を擁し、公園内・外から集めた植物残渣を堆積し、堆肥化を行っております。したがって、当公園は札幌市最大の植物リサイクル施設となっていますが、堆肥化からは温室効果ガスが発生するため、本当に環境にやさしい公園なのか?という疑問が百合が原公園における研究の原点にあり、2012年度から研究を開始した比較的新しい研究サイトとなります。
これまで、
- 都市公園における物質循環とその地球温暖化への影響
- 都市公園における植物性堆肥生産に伴う温室効果ガス放出量の推定とその要因解析
- 都市公園の芝生における窒素循環の解明と芝の生育改善への指針
- 都市公園内花壇における3種の植物性堆肥の分解率とその炭素蓄積
- 都市公園の芝生において残渣の処理が窒素循環に与える影響
- 都市公園における芝生管理が温室効果ガス放出に与える影響
などのタイトルで調査が行われてきています。