インドネシア

インドネシアは1.1×106 km2の広大な森林を持っています。これは全熱帯林の面積の10%に相当します。実際に360度、見渡す限りの森林が広がっています。
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そして森の中に入ると次のような光景が広がっています。
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インドネシアカリマンタンでは深刻な森林火災に見舞われることがしばしばあります。
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1997年にこの地域では大きな森林火災が生じたことは当時頻繁に報道されましたのでご存じの方も多いかと思います。熱帯の森林は泥炭地上に立地することが多く、この泥炭地が火災を受けると地中深くまで燃えて、大きな穴があきます(次の写真の右下に白く光っているのが、縦横10 cmの本)。indonesia_04

 

この穴はもともと存在しなかった穴ですから、この部分がぽっかりと大気へガスとして放出されたことを意味します。このように焼失した森林は、次の写真のように森林が回復する場合もあれば、2つ上の写真のように回復しない(回復途中?)の状態も見られます。

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2002年は火災が多い年で、植生が回復しつつあった次の写真のような地点も再び火災を受けて、植生がすべて焼失していまいました。

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このようにドラスティックな変化が生じているわけですが、今まで物質循環に関する研究は数少なく、このような森林生態系の変化が地球温暖化をはじめとする環境問題にどのような影響をおよぼすかは明らかになっていません。

また自然生態系のみならず、次の写真が示すように、村では農作物が作られています。

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約3ヶ月毎に調査をおこなっているロングビーン畑(写真上)、キャッサバ畑(写真中)、コーン畑(写真下)は、調査に行くたびに別の作物が栽培されています。日本の多くの地域と異なり、1年中温かいため何度も収穫の時期を迎えるのです。作物を生育させるために施肥がおこなわれますが、これは温室効果ガスであるN2Oの放出を助長させます。また、土壌中での硝化によって地下水汚染や河川水の水質汚濁につながる可能性があります。そこで、現在、温室効果ガスの放出量や地下水および河川水の水質の現状を把握するべく現地観測を続けています。