長谷川 英祐
准教授
研究テーマ:進化生物学
一言:「べ、別にあんたのために指導してあげてるわけじゃないんだからね!変な誤解しないでよね!」
研究詳細
研究生活の最後に、適応進化にはダーウィニズムより重要な指標があることを示す。
(働かないアリに意義がある論文)。
(共生による多型維持論文)。
(社会を作ると得する論文)。
(yes/no反応だけで最適選択できる論文)。


材料の写真はこちら→ ヨモギヒゲナガアブラムシ)。
村上 優花
学年:博士 1年
研究テーマ:ヨモギヒゲナガアブラムシの共生系の維持機構の解明
一言:
河合 尚
修士?年
研究テーマ:ヨモギヒゲナガアブラムシの付随がヨモギの適応度に与える影響

一言:A木ラボから移籍してきました。何で移ったかは、ヒ・ミ・ツ!

研究詳細
春先にアブラムシを除去したヨモギと、アブラムシに夏中付随されていたヨモギ間で、秋の花芽数、総重量、生長量等の適応指標に全く差はなかった。アブラムシの付随はヨモギの適応度コストになっていない?

魚島 滉太
修士2年
研究テーマ:ノコギリクワガタの大型・小型オスに特異的な武器形質とリンクする形質の闘争の勝敗に与える影響

一言:クワガタケンカさせて仕事になるのだから、嬉しい環境です。でもなかなかきれいなデータが出ない orz

研究詳細
ノコギリクワガタでは、大型オスでは大顎長は眼の大きさと、小型オスでは前脚長と相関するが、両者の闘争戦術と関係して、これらの形質が各モルフで勝敗にどのような影響があるかを検討中。

小林 立朋
修士1年
研究テーマ:ノコギリクワガタの小型オスの闘争モチベーションの高さと勝敗の関係

一言:ラクロス部です。ラクロスって、ボール持ってる相手のラケットや腕なら自分のラケットで殴っていいんだよ!過激...。

研究詳細
ノコギリクワガタの小型オスは、大型オスとの闘争を躊躇しないが、闘争前のモチベーションの高さをドーパミンでコントロールした時、モチベーションの高さと勝率に関係はがあるかを検証する。

近藤彰太
修士1年
研究テーマ:1遺伝子座2対立遺伝子で決まるコクヌストモドキの羽色多型の環境依存的な適応度の変化

一言:意外に冷静かつ知性派。「ガルパン」のアンチョビファン。研究者向きかも。

研究詳細
1遺伝子座2対立遺伝子で決まるコクヌストモドキの羽色多型のタイプ毎の適応度が環境依存で変化するかどうか調べる。

佐々木優花
修士1年
研究テーマ:遺伝的なクローンであるイカリゲシワアリのワーカーが示す個性へのエピジェネティクスの影響

一言:立教大学経由の東京のお嬢様?。

研究詳細
遺伝的なクローンであるイカリゲシワアリコロニーで、ワーカー間の個性へのエピジェネティクスにより、コロニーにとっての最適分布となるかどうかを調べる。

椿 洸星
修士1年
研究テーマ:ミヤマクワガタオスの後頭部の出っ張り(=カリ)は何のためにあるのか?

一言:東海大学経由のムシ・怪獣ヲタ。

研究詳細
上からしか噛みつけないミヤマクワガタ類だけにある、後頭部の張り出しの形状が、闘争の勝敗に影響するかどうかを検証する。

松野 遼
修士1年
研究テーマ:グッピーのオスは、メスのどの反応により、自分の「モテ渡」を知るのか?

一言:M2魚島の同期でした。

研究詳細
グッピーの「モテ指標」である体側赤班の大きさには左右差があり、オスは有利な面をメスに見せるが、初めてメスにアピールするオスは、メスのどの反応を見て見せる面を決めているのかを検討。

守村 肇
修士1年
研究テーマ:外来種であるニジマスは、ヤマメが消えた川で川虫群集の多様性維持に貢献しているか?

一言:

研究詳細
砂防ダムが存在し、ヤマメがいなくなった川で、放流されたニジマスが川虫群集の多様性を維持する機能を代行しているかどうか検証する。

清玄寺優佑
学部4年
研究テーマ:性を大腸菌と持たない大腸菌はどこが違うか

一言:就活苦戦中(泣)

研究詳細
性を持つ大腸菌と持たない大腸菌の生態的違いを調べ、増殖コストを伴う性の進化要因を検証する。

小名 陽介
学部3年
研究テーマ:今年1年かけて決めます。

一言:名前のことは言わないで。

研究詳細
性を持つ大腸菌と持たない大腸菌の生態的違いを調べ、増殖コストを伴う性の進化要因を検証する。

工藤 達実
学部3年
研究テーマ:ヨモギヒゲナガアブラムシの色彩モルフを決める遺伝子の探索

一言:早く研究者になりたぁい。

研究詳細
ヨモギヒゲナガアブラムシで、赤・緑モルフ間で高度な対立遺伝子頻度の分化を示すSSRを含んだ染色体領域で、両者を決める遺伝子がどこにあるのかを検討する。

白岩 颯
学部3年
研究テーマ:ヨモギヒゲナガアブラムシによる随伴アリ攻撃性の操作

一言:ポプテピピック!ボブネミミッミ!

研究詳細
ヨモギヒゲナガアブラムシが、随伴アリの攻撃性を高める脳内アミンを甘露中に分泌して、アリを操作しているかどうかを検証する。


OB・OG
ここから下は今までに 在籍したたくさんのOB・OGです



今井 周一郎
修士OB:現在はT許庁でロクでもない申請と格闘する日々
研究テーマ:強い選択を受ける形質と弱い選択を受ける形質の進化パターンの違い

一言:
研究詳細
エゾアカヤマアリ、ケズネアカヤマアリを使って、重要なことに使用される強い選択を受ける形質と、ほとんど使われない弱い選択を受けている相同形質の進化パターンをしらべた。前者はどこの個体群でも個体群内・間ともに平均値の差、分散が小さく、系統樹上で、時間と比例しない進化パターンを示したが、後者では、個体群内・間ともに分散が大きく、時間と比例した進化パターンを示した。遺伝的交流のない離れた地域で、同種が同じ形をしているのは安定化選択がかかっているからと解釈できた。だが、もしかしたら後者は遺伝的浮動によって進化しているのかもしれない。
(アリmicrosatellite論文)
(アリtrade-off論文

(アリトゲ進化論文


材料の写真はこちら→ エゾアカヤマアリ
平野 淳
修士OB:現在はK境省公園レンジャー
研究テーマ:ヨモギヒゲナガアブラムシの階層的遺伝構造の解析

一言:
研究詳細
色彩多形を示すヨモギヒゲナガアブラムシを使って、個体群内分集団、ヨモギの株、一つの穂につくコロニー、色タイプの階層で、マイクロサテライトDNAを使って、階層的遺伝構造の分析をした。分集団間、ヨモギ間で遺伝的分化が認められた。コロニー内の近郊係数は高く、近親交配があることが示唆された。

材料の写真はこちら→ ヨモギヒゲナガアブラムシ)。
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朽木 太佳子
修士OG:現在は主婦?元OL
研究テーマ:アカハライモリのランナウェイによるオスの派手な形質は個体群が構造化されていると長続きするか。
一言:働く方が研究よりずっと楽
研究詳細
アカハライモリのオスの性選択にかかる形質が、ランナウェイプロセスで維持される条件をシミュレーションで調べました。イモリの採集にも行って、夜中までイモリと付き合ったのはいい思い出。
(イモリ交配行動論文)。
材料の写真はこちら→ アカハライモリ)。
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岡田 泰和
修士OB:現在,首都大学東京准教授
研究テーマ:エゾサンショウウオは共食いをするときに血縁者と非血縁者を見分けているか。その他ノコギリクワガタの二形性

一言:
研究詳細
エゾサンショウウオが共食いをするとき、血縁者あるいは非血縁者を特異的に食べるのか?わかったことは、赤でマーキングした個体が食べられやすいということでした。そんで、修士からはノコギリクワガタに材料変えました。
(サンショウウオ論文
(クワガタ論文1
(クワガタ論文2


材料の写真はこちら→ ノコギリクワガタ
高井 豪
学士OB:現在の消息は不明
研究テーマ:働かないハタラキアリは本当にいるのか
一言:
研究詳細
カドフシアリを使って働かないハタラキアリが本当にいるのかどうかを調べました。だいたいある瞬間には7割の個体が何もしていませんでした。

研究結果はこちら→ カドフシアリのエソグラム
石井 康規
修士OB:現在は某ITコンサルタント会社勤務
研究テーマ:働かないハタラキアリを産み出す機構(How)と、なぜそんなシステムが進化しているのか(Why)を解明すること

一言:I井 夏美のモデルは実は僕です。
研究詳細
I井ちゃんが言っている通り!血尿出ました。あの頃は若かったからできた。研究は体力です。シミュレーションも作ったよ。

材料の写真はこちら→ シワクシケアリ

(働かないアリ論文1

(働かないアリ論文2
2016年度 Scientific Reports, Top100-Read Articles-に選出。20000本の掲載論文の内、10177回viewされ、Top 100 viewに選ばれました。血尿出した甲斐があった!
青山 智彦
修士OB:現在はド田舎に移住して悠々自適の生活
研究テーマ:木の葉っぱにゴールを作るアブラムシのゴール分布の最適性を調べてました。

一言:
田舎暮らしは楽しいゾ。
研究詳細
ハルニレにゴールを作るニレイガフシアブラムシで、植物側の成長がいい場所と、アブラムシが好んでゴールを作る場所の比較をしました。そうしたら、植物の成長が制約となって、必ずしも一番良い場所を選べるわけでもないみたいなんだ。とにかくデータをたくさんとった(n=1645) んで大変だった。

(ニレイガフシアブラムシ論文

材料の写真はこちら→ ニレイガフシアブラムシのゴール
木村 陽介
学士OB:現在は高校の先生
研究テーマ:ヨナグニサンの翅の先端の模様はヘビの擬態か。

一言:
研究詳細
大型の蛾であるヨナグニサンの翅の先端にはヘビの顔にも見える模様がある。この模様が、捕食者の攻撃を回避する効果を持つかどうかを、ウズラを使っって検証した。ウズラの飼育箱の壁にヨナグニサンの映像を映写して調べたが、反応は個体により様々で、まるで怖がらないものから非常に恐れるものまでいた。ウズラは成体を購入したもので、それまでの経験はコントロールできていない上に、ヘビを学習したことがあるかどうかもわからない個体だったので、このような結果になったのかもしれない。映像を非常に恐れる個体もいたことから、ヘビを学習させた鳥を使って実験すれば、模様の効果を検証できるだろう。

材料の写真はこちら→ ヨナグニサンの翅の先
藤澤 広洋
修士OB:現在は某コンサルタント会社勤務
研究テーマ:クロヤマアリの女王数と巣場所の地温との関係。

一言:
コンサルは普通にブラックだけどまぁまぁ幸せな日々。
研究詳細
クロヤマアリの巣は女王数が1〜10匹くらいと変異がある。巣場所の地温が高いほど、羽アリの生産をするようになると考え調査したが、地温の高いところに巣場所があることはわかった。地温と女王数には相関はなかったものの、地温の高い場所ほど女王はたくさんの卵を産んでいた。繁殖虫を作ったかどうかと地温には関係がなかったが、繁殖虫生産コロニーで生産されたワーカーはそうでないワーカーより有意に大きかった。繁殖虫の生産には、地温よりむしろ、その場所の資源量などが関係していると思われた。

材料の写真はこちら→ クロヤマアリ
小林 和也
博士OB:現在、京大フィールド科学教育研究センター講師
研究テーマ:有性生殖の進化,群集の種構成

一言:夢は悠々自適。だが、2018年春、論文タイトルで世界的大炎上(泣)。
趣味はバードウォッチングと釣りとキャンプと引きこもること
研究詳細
メスとオスが”別種”になっているウメマツアリの進化史(学部・修士時代)
ウメマツアリ論文1
(ウメマツアリ論文2
(ウメマツアリ論文3
ネギアザミウマにおける性の進化(博士時代)
(アザミウマ論文1
(アザミウマ論文2
(アザミウマ論文3
(群集種構成論文
メダカの産卵場所選択(息抜きがてら)
その他シミュレーション作成など
(働かないアリ論文2
材料の写真はこちら→ ネギアザミウマ
多田 紘一郎
修士OB:現在は地方公務員
研究テーマ:働かないハタラキアリがなぜ働かないのかをシミュレーションで解析しました。
一言:
研究詳細
働かないアリは疲れがあるときだけ有利になるという仮説をシミュレーションモデルを使って検証しました。その結果、働かないアリがいつもいるシステムでは、疲労の存在下で時間あたりの仕事処理量の変動が小さくなることが判明。

(働かないアリ論文2
材料の写真はこちら→ シワクシケアリ
岩瀬 良太
修士OB:現在の消息は不明
研究テーマ:ヒラタヤスデのオスによる子の保護の進化

一言:趣味はコロコロ変わります
研究詳細
ヒラタヤスデのオスが卵の保護をするんだけど、メスは別のオスの子を拓卵しているのではないか?
増えないマイクロサテライトと戦ってました。

材料の写真はこちら→ ヒラタヤスデ
八木 議大
博士OB:現在H海道庁職員
研究テーマ:シオカワコハナバチの社会性の成立機構

一言:

研究詳細
複メス営巣はなぜ適応的なのか?
捕食圧の高さが鍵!捕食圧が高いと2匹でやることには2倍より大きな利益があるんだ。

材料の写真はこちら→ シオカワコハナバチ

シオカワコハナバチの論文のプレスリリースが出ました。こちら→ プレスリリース
コハナバチ論文1
(コハナバチ論文2
(コハナバチ論文3)
稲垣 維斗子
学士OG:現在はどっかのNTTに勤務
研究テーマ:グッピーのメスが交尾を受け入れるかどうかは、質の違うオスと出会う順番に影響されるのか?

一言:
研究詳細
グッピーのメスは、出会う順番によって、質の違うオスと交尾するかどうかを決めているのだろうか。実験したけどわかったのは、処女メスはとりあえず最初に出会ったオスとは交尾してしまうということでした。

材料の写真はこちら→ グッピー
小林 晢
学士OB:現在は某シンクタンクに勤務
研究テーマ:1遺伝子座で決まる形質と、多遺伝子座で決まる形質ではどちらが環境変動に対して有利なのか?

一言:どうしても東京で暮らしたかったんで、修士からT大へ行きました。
研究詳細
多遺伝子座の形質の方が環境変動に対して有利ではないかと考え、シミュレーションにより検証した。結果、関わる遺伝子座の数が増えるほど、環境変動に対して強くなり、量的遺伝は変動する環境下では適応的であることが示された。

研究の結果はこちら→ シミュレーションの結果
井上 明雄
修士OB:現在は陸J自衛隊幹部候補生
研究テーマ:ノコギリクワガタのオスの餌場における
先住効果

一言:趣味はバイクで温泉巡り
好きなアーティストはB`z
カッコよさはどうでもいいです
研究詳細
ノコギリクワガタのオスは闘争によりエサ場を確保し、後から来るメスを待つが、
先に餌場に出てくることは餌場を確保することに有利なのか?
先住効果は確かにあった!闘争に弱い小型のオスでも先に出てくることで、戦いが起こらない場合はテリトリーを守りやすく、メスを確保できた。


材料の写真はこちら→ ノコギリクワガタ)。
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(クワガタ論文1
坪山 佳織
学士OG:現在は総合研究大学院大学で宮崎の半野生馬の研究をしているらしい
研究テーマ:ヘビに対する恐怖はウズラの遺伝子に組み込まれているか?

一言:え〜、私こんな顔してませんよぅ〜。

研究詳細
ウズラの雛はヘビを怖がる。この恐怖は遺伝子として刷り込まれているものなのだろうか。そこで、ウズラの雛が餌を食べる場所に、ヘビの画像と今まで一度も見たことがない親鳥の画像を写して見せて、それらへの慣れに違いがあるかどうかを調べた。そうしたら、親鳥の画像に対しては最初怖がるがすぐに慣れるのに、ヘビの画像については慣れていく速度がずっと遅かった。もしかしたらヘビの恐怖はウズラの雛の中に深く刻み込まれているのかもしれない。


材料の写真はこちら→ ウズラ
下野 大造
修士OB:現在は某中小企業社長
研究テーマ:午後にハシブトガラスが作る大集団で
時間とともに起こる集団の意味の変化

一言:趣味はサッカー。貴様に話すことなど何もない。

※チンピラっぽいですが悪い人ではないんです(小林談)
研究詳細
日々カラスとの戦い。どちらが観察されているのかわからない。
群れの意味は日没3時間くらい前に、休息から塒(ねぐら)への帰り支度へと変化する


材料の写真はこちら→ ハシブトガラス
大崎 一史
修士OB:現在は会社員
研究テーマ:働かないハタラキアリを産み出す機構の
解明

一言:
研究詳細
働かないハタラキアリを産み出す機構に関する複数の仮説をシミュレーションモデルで
検討してました。日々コンピュータのプログラミングにいそしむ日々でした。


研究の結果はこちら→ シミュレーションの結果
石井 夏美
学年:一応学部4年、非実在青少年(笑)
研究テーマ:働かないハタラキアリは働くか?

一言:やる気あります、根性も(多分)あります
評価:“理想”の学生(H川談)

研究詳細
1200匹のアリ1匹1匹にマーキングし、一日9時間の観察を2ヶ月続けたんですよ。
お酒でも飲まなきゃやってられませんよ。しまいには血尿が出て、点滴打ちながら観察してましたよ。働かないアリの研究は働き続けないとできないのです。

材料の写真はこちら→ シワクシケアリ
私の活躍はこちら→ Animecolなヒトビト

(働かないアリ論文1
(働かないアリ論文2
村上 大賀
修士OB:現在は気象調査会社社員
研究テーマ:ヨモギヒゲナガアブラムシ

一言:髪を伸ばすことを長らく趣味としてきましたが
諸事情により切らざるを得なくなった!
せめてマンガの中だけでもロン毛でいさせて下さい。
研究詳細
ヨモギヒゲナガアブラムシには赤と緑の色彩多型があり、常にアリに随伴されるが、
緑の割合が65%くらいのアブラムシのコロニーが、アブラムシ1匹当たり最も多くの
アリに随伴されていた。アリが中間的比率のアブラムシコロニーを好むので、
アブラムシの色彩多型が維持されているのかも。


(アブラムシ色多型論文
材料の写真はこちら→ ヨモギヒゲナガアブラムシ
伊藤 喬治
修士OB:現在は某会社員。娘も生まれて幸せな日々。
研究テーマ:ノコギリクワガタのオスの二型性に
対応した、形質の連動進化パターンの違い

一言:だりぃ。僕生意気じゃないです
研究詳細
ノコギリクワガタのオスには大型と小型の二型があって戦い方が違うんだけど、
タイプによって、どことどこの形質が連動して進化しているかが違っているのだ!
(クワガタ形質相関論文
材料の写真はこちら→ ノコギリクワガタ
江口 佳奈
学士OG:現在は主婦。娘が最初にしゃべった言葉は「ママ」じゃなく「ワンワン」だったとか。
研究テーマ:働きアリの反応閾値の分布の違いは労働分業の効率にどんな影響を与えるのか?

一言:
研究詳細
社会性昆虫で、ワーカー間の反応閾値変異の分布型の違いは
労働分業の効率にどのような影響を与えるのかをシミュレーションで調べていました。

材料の写真はこちら→ シワクシケアリ
吉川 靖
修士OB:現在は高校の先生
研究テーマ:グッピーの性選択に関わる身につまされる現象の解析

一言:

研究詳細
グッピーのオスは、自分がモテる(派手な)オスであるときはライバルが現れても
メスへの求愛をやめないが、モテない(地味な)オスであるときは、ライバルが
現れるとすぐにあきらめる。男はみんな「やっぱそういうことかぁ」としみじみ
思うだろうなぁ。

(グッピーのモテオスと非モテオスの行動論文)。 材料の写真はこちら→ グッピー
戸田 貴之
修士OB:現在は某コンビニ、セイ●ーマート社員
研究テーマ:ミドリガメは本当にクサガメの生存を
圧迫しているのか?

一言:
研究詳細
外来種であるミドリガメの増加は在来カメを圧迫していると言われているが、
本当にそうなのか?一緒に飼って実験をしてみた。が、わかったのはクサガメの方が
水が汚くなると死にやすい、ということだけだった。水が汚くなるとミドリガメばかりになるのはそのせいか?

材料の写真はこちら→ ミシシッピーアカミミガメ
井上 万紀
修士OB:現在は某開発メーカー勤務
研究テーマ:グッピーは遠くのよいものと近くの悪い
もののどちらを選ぶか?

一言:
研究詳細
グッピーは近くに群れている仲間がいるとそれに加わるんだ。では、遠くにいる多数の
群れと近くにいる少数の群れのどちらを選ぶべきか?このような問題を空間割引
というんですけど、普通割引率は、時間が遠くなるほど双曲線状に下がることが
知られているんだな、これが。しかし、グッピーのこの問題への割引率は時間当たり
一定の指数割引だったんだ!何が他の動物と違うというのか?
というところで時間切れでした。残念。

材料の写真はこちら→ グッピー
小名木 航太
修士OB:現在は某乳業会社に勤務
研究テーマ:コオロギは時間割引を示すか?

一言:
研究詳細
脊椎動物では、未来にもらえる報酬の価値を低く見積もる「時間割引」という現象が知られている。果たして無脊椎動物であるコオロギも同じ現象を示すのか?示した。

材料の写真はこちら→ フタホシコオロギ
山本 達紘
修士OB:現在は某児童書出版社で児童書製作に関わる
研究テーマ:アリは1匹1匹はバカなのに、コロニー全体はなぜ正しい意思決定ができるのか?

一言:
研究詳細
アリやハチは、ワーカー1匹1匹が、選択肢の価値に応じた反応をし、それを集める
ことで、最もよいものを選ぶことができると考えられていたんだよ。だけど
ホントはね、閾値に応じたyse/noの単純な反応しかできない個体の集合でも、
個体の間で閾値がばらついていればもっとも良いものを選べるんだ。アリで実験したら
そのやり方で最も良いものを選んでいたんだよ。すごいね。

(アリ集合的意思決定論文
材料の写真はこちら→ シワクシケアリ
吉田 亮介
修士OB:現在は北海道農業関連会社社員
研究テーマ:グッピーのメスの”珍し物好き"は
どういう条件下で進化したのか?

一言:
研究詳細
グッピーのメスは、頻度の低いオスを好むことがわかっています。だから、地味なオスがいなくならないんだね。だけど、その“珍し物好き”という性質自体はなぜ、メスの
中に維持されているのでしょうか?それをシミュレーションと,実際の魚を使って
調べてみました。そうしたら、捕食者のグッピーの派手オスの頻度に対する捕食圧が
S字状に上昇するときだけ、珍しもの好き遺伝子が集団中に維持されることが
わかったんだ。ブルーアカラっていうグッピーの捕食者を使って、実際のところを
測ったら、確かに派手オスの頻度に対する捕食圧はS字状になっていたんだ。


材料の写真はこちら→ ブルーアカラ
小楠 なつき
修士OB:現在は文学部で人間の行動心理を研究
研究テーマ:競争する2種は、互いがいないと
存続できないかもしれない

一言:

研究詳細
生物は互いに競争していて競争排除が起こるはずなのに、生物多様性は
なぜこんなに高いの?どうして多くの種が滅びてしまわないの?
互いが互いの捕食者(or 病原体)の悪影響を緩和する(薄める)からかな?


研究の結果はこちら→ シミュレーション結果)。
藤田 悠介
学士OB:現在は理学部で科学哲学を専攻。2年で卒業できず、留年中。
研究テーマ:ノコギリクワガタの闘争の結果は何で決まるか?「やる気」の差が勝敗の分かれ目!

一言:

研究詳細
ノコギリクワガタのオスには、大小の2型がある。普通、そういう種類では小型は大型との戦いを避けるが、ノコギリクワガタの小型オスは大型が相手でも闘争を躊躇しない。実際、戦うと4回に1回くらい勝つ。何がサイズアドバンテージを逆転させるのか?いろいろ調べた所、「やる気」に差があると「やる気」の強い方が勝ちやすいことが判明。


材料の写真はこちら→ ノコギリクワガタ
渡邊 紗織
学年:博士OG:現在は京大標茶演習林でムシと戯れる日々。
研究テーマ:ヨモギヒゲナガアブラムシの色多型の
維持機構
一言:長谷川さん、聞いてくださいよ!シャチホコがの幼虫って可愛いですよね?
研究詳細
ヨモギヒゲナガアブアムシの色多型はなぜ維持されているのか?
アリが随伴することに秘密が!Ph.D.は取ったけど...。
(ハエ論文)。
(アブラムシ色多型論文)。
(アリ触角論文)。


材料の写真はこちら→ ヨモギヒゲナガアブラムシ)。
三上 俊太
修士OB:現在は某信用金庫勤務。「半沢直樹」みたいな世界?
研究テーマ:「鬱」になることには適応的意義が
あるのか?

一言:

研究詳細
多くの生物は「鬱」状態になるが、それは適応的だからじゃないの?
オオツノコクヌストモドキのオスはケンカに負けると3日間戦わなくなる(鬱になる)
が、ドーパミンを与えて戦い続けるようにしたら、戦い続けたオスは死にやすくなった。全てを捨てて戦う男は「命」を捨てていたんだよ。

材料の写真はこちら→ オオコクヌストモドキ)。
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