家畜栄養生理学実験2016

 

この授業では、前半はヒツジ(反芻動物)、後半はラット(単胃動物)を用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。


4回 ルーメン細菌からのDNA抽出とPCR反応/電気泳動、PCR-DGGE


前半のヒツジ(ルーメン)編では、粗飼料を多給した区と濃厚飼料を多給した区を設定し、それらの飼料がお腹の中でどのように分解・発酵されていくのかを見ていきます。

今回は、ヒツジの第一胃(ルーメン)で大事なはたらきをしているルーメン細菌叢がどのように変化しているのかを探る第一ステップとして

ルーメン内容物からのDNA抽出とPCRを行いました。

その後、PCR-DGGE解析を行い、DNAレベルで細菌叢の違いを確認しました。

 

 

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まずはルーメン内容物からのDNAを抽出し、

その後PCRを行いました。

 

 

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PCR反応が終わったサンプルをアガロースゲルにアプライしていきます。緊張しますが丁寧にできていました。

 

 

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電気泳動の途中経過です。

サンプルが移動しているのが分かりますね。

 

 

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紫外線を当ててPCR反応が上手くいっているかチェックします。どの班もちゃんと増幅していたようです。

 

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最後にPCR-DGGEを行います。

ゲルはTAの力作です。きれいですね〜。

 

 

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先ほどのゲルへのアプライよりもさらに難しかったと思いますが、集中して上手にアプライできていました。はたして菌叢に違いは見られるでしょうか?

 

 

今回の栄養生理学実験は以上です。前半の実験も残りわずかとなってきました。

次回はルーメンから離れて、単胃動物であるラットの給与試験の準備としてラットの群分けを行います。

それでは、次回もお楽しみに!

                                                                 

(担当:新谷)

                                                                                                                                               

 

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