家畜栄養生理学実験2016

 


この授業では、前半はヒツジ(反芻動物)、後半はラット(単胃動物)を用いて、動物が摂取した飼料がお腹の中でどう代謝されていくのかを考えます。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。


11回 ラット盲腸内SCFA濃度測定および、嫌気性ロールチューブの作成

3週間にわたり、ラットの給与試験を行ってきました。

今回は、ガスクロマトグラフィーを用いて盲腸内容物のSCFAを測定します。

また、嫌気的環境下における生菌数を測定するためにロールチューブの作成を行います。

 

 

 

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まずは、SCFAの測定から始めます。前半のルーメン液の培養サンプルでも行いましたが、前回よりもスムーズにできたでしょうか?

 

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SCFA測定の待ち時間の間に、小林先生から研究室の嫌気培養試験に使用するものの説明がありました。目的に合わせた手法の選択が大切ですね。

 

 

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今回はサンプル中の生菌数を測定するために、嫌気性ロールチューブをつくります。総嫌気性細菌、Clostridium属細菌、ビフィズス菌を培養します。

 

 

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ロールチューブマスターであるTA村住君からの説明後、実際につくります。上手くできるでしょうか?

 

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数段階に希釈されたサンプル液を各細菌に適した培地に接種していきます。数が多いので班員の協力プレーが大切です。

 

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チューブを氷水が入れてある装置に置き、回転させることで培地がチューブ表面に薄く固まっていきます。作成したチューブは培養後、次回の栄養生理学実験でコロニー数を計測します。

 

 

 

今回の栄養生理学実験は以上です。

次回は今回作成したロールチューブのコロニー数測定と実験結果のまとめです。

それでは、次回もお楽しみに!

                                                                 

(担当:新谷)

                                                                                                                                               

 

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