Weekly Pictures

 

 

 

研究室の写真です。

普段の実験の様子から、みんなでイベントを楽しんでいる様子まで、

研究室の雰囲気が伝わるような写真を載せていきます

 

今週のWeekly Picturesは、畜産草地研究所での研修 (5/176/25) についてお送りいたします。

 

今回は僕たちも関わっているプロジェクトの消化試験のお手伝いで畜産草地研究所にやってきました。前半組が3週間、後半組が3週間の計6週間お世話になりました。

消化試験で使うチャンバーです。

試験期になるとこの中に牛を入れ、ガスの出入り、エネルギーの出入りを計測します。ちなみに、温度・湿度は常に一定に保たれています。

チャンバー内で牛がした排せつしたものは、地下にある糞尿分離器に落ちてきて、糞と尿を分けて回収します。

左側の直方体のおけに尿がたまり、右側のおけには糞が落ちてきます。

チャンバー内の空気の流れを測定する機械です。

各チャンバーからこの機会に管がつながっていて、メタンや二酸化炭素などの排出量を測定します。

今回試験に協力してくれる牛たちです。

子牛のころからこのような試験を多くこなしているようで、とても慣れた様子で、おとなしかったです。

いよいよ本期がはじまりました。

精密なチャンバーを使った試験ですので、できるだけ糞尿の取りこぼしがないようにします。ヘラを使って床や壁についた糞も回収します。

チャンバーを開けることができる時間は限られているので、丁寧かつ速やかに作業します。

チャンバー内の糞の回収が終わるとすぐに地下へ降りて、こちらでも機械についている糞を回収します。

回収した糞尿の重量を測定します。

均一なサンプルを得るため、攪拌機で糞を攪拌します。

攪拌機の羽についたのもしっかり落とします。

おけの中のいろいろな部位からサンプルをとり、きめられた量をサンプルとして回収します。これは最後の微調整をしている様子です。

このあたりは経験とセンスがものをいいます。

すぐに実験に用いるわけではないので、空気をしっかりと抜き、品質が劣化しないように保存します。

尿もしっかりとかきまぜ、均一にしてからサンプリングをします。

こちらは、排泄された尿量に応じてその日のサンプルを図り取っているところです。

最後に、使った道具を洗って、作業は終了です。

作業時間は短いのですが、時間との勝負の部分があるため、なかなかにハードです。

以上が、僕たちが畜草研で行っていた作業の主だった部分です。

最後に屋上からの景色でしめたいと思います。緑がいっぱいで、気持ちいいですね。

 

   前回の更新からだいぶ時間が空いてしまいましたが、なんとか更新することができました。

畜草研では、カシューナッツ殻液のメタン低減効果及び、飼料利用効率の向上を検証すべく、

チャンバーを用いた大規模な消化試験を行っていただいています。

今回の研修で僕たちもプロジェクトの一端を担っていることをより強く感じるとともに、あらためてプロジェクトの大きさを知りました。

永西さんをはじめ、今回の研修では畜草研の皆さまに本当にお世話になりました。

次回のWeekly Picturesもお楽しみに。

 

                                      (担当:新居)

   

 

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